【日本史】GHQに焚書された書籍 (517レス)
上下前次1-新
493: ブログ転載 11/18(月)18:38 AAS
p323
(六)ワシントン会議開かれる
世界大戦後、国際関係に大変調をきたし、国際間における在来の均整は完全に一掃されて、新たなる秩序や編成を立てることが必要になってきた。
国際連盟は大いなる画案には相違なかったが、いまだ十分な試練と修養を積んでいない。
したがって国際間の安定と平和とを与えるものは、依然として列国間の実力均衡の他にはなかった。
この均勢を考えるものには二つある。一つは欧洲の新均勢、一つは太平洋方面の新均勢である。
太平洋方面では米国が英国をしのいで第一の主力艦を持とうとし、新興日本はまた第三位に躍進しようとするに至った。ここにおいて軍備はますます拡張の競争が行われ、第二の世界大戦を見るやも測りしれない情勢となってきた。
米国大統領ハーディングはここに着眼し、海軍の軍備を制限して世界平和を確保し、かたわら支那に関する問題を議し、太平洋方面の暗雲を一掃しようと提議し、日・英・米に加えてフランス・イタリア並びに支那・オランダ・ベルギーなどの特別関係がある代表者を招いたので、我が国からは貴族院議長徳川家達・海軍大臣加藤友三郎・駐米大使幣原貴重郎、後に外務次官埴原正直を全権として出席させ、会議は大正十年十一月一日の欧洲大戦記念日をもって開会し、翌年二月六日に至る約三ヶ月であった。この時決定した事項は次のようである。
一、各締約国の主力艦の合計t数は基準排水量において、英米は五十二万五千t、日本は三十一万五十t、フランスイタリアは十七万五千t限、排水量は三万五千t限、口径十六インチ砲限。
一、航空母艦において、英米は十三万五千t、日本は八万一千t、フランスイタリアは各六万t限、排水量二万七千t限、口径八インチ砲限。
一、補助艦は排水量一万t限、口径八インチ砲限。
いわゆる英・米・日主力艦、五・五・三比率を決定したもので、これによって我が国が存置することができるはずの戦艦は陸奥・長門・日向・伊勢・山城・扶桑・霧島・榛名・比叡・金剛ということになったのである。これは昭和十一年までの有効期間である。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 24 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.004s