[過去ログ] (井の中の蛙・V30)法務局58匹目(人工知能・AI) (895レス)
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860: 2021/12/20(月)20:41 AAS
釣合い 釣鐘 釣銭 釣針 手続 問合せ 届出 取上げ 取扱い 取卸し 取替え 取決め 取崩し 取消し 取壊し 取下げ 取締り 取調べ 取立て 取次ぎ 取付け 取戻し 投売り 抜取り 飲物 乗換え 乗組み 話合い 払込み 払下げ 払出し 払戻し 払渡し 払渡済み 貼付け 引上げ 引揚げ 引受け 引起し 引換え 引込み 引下げ 引締め 引継ぎ 引取り 引渡し 日雇 歩留り 船着場 不払 賦払 振出し
前払 巻付け 巻取り 見合せ 見積り 見習 未払 申合せ 申合せ事項 申入れ 申込み 申立て 申出
持家 持込み 持分 元請 戻入れ 催物 盛土 焼付け 雇入れ 雇主 譲受け 譲渡し 呼出し 読替え
割当て 割増し 割戻し
同様の漢字を使う複合の語でも、動詞については、送り仮名の付け方の「本則」に従って書く。 例)入れ替える 売り上げる 仕分ける 問い合わせる 申し合わせる 呼び出す
ウ 文書の性格や読み手に配慮し、送り仮名を省かずに書くこともできる 新 広く一般の人に向けた解説・広報等においては、読み手に配慮して、多くの人が理解している学校 教育で学ぶ表記を用いた方が良い場合がある。社会では、学校教育で学んだ表記が広く用いられてお
り、公用文で使われる送り仮名を省く表記を見慣れていない人も多い。
例)公用文表記の原則: 食品売場 期限付の職 解約の手続 雇主責任 学校教育で学ぶ表記: 食品売り場 期限付きの職 解約の手続き 雇い主責任
また、「送り仮名の付け方」の通則7に従い、特定の領域の語で慣用が固定している名詞(「取締役」 「書留」等)、一般に慣用が固定している名詞(「子守」「献立」「日付」等)は送り仮名を省いて書く こととなっている。これに当たる語であるかどうかは、通則7や「法令における漢字使用等について」 の「2 送り仮名について」の(2)のイに挙げられた例によって確認できる。これらの例になく、 慣用が固定しているかどうか判断できないときや、読み手が読みにくいと考えられるときには、送り 仮名を省かずに書くこともできる。
【関係資料】
省1
861: 2021/12/20(月)20:42 AAS
I-3 外来語の表記
ア 外来語の表記は「外来語の表記」(平成3年 内閣告示第2号)による
外来語を片仮名によって表記する場合、日本語の音韻の範囲内で無理なく発音できる表記と、原語 に近く発音するための手掛かりとなる表記の2通りがある。「外来語の表記」に示された二つの表の うち、主に前者には第1表が、主に後者には第2表が対応する。いずれの表にもない表記は用いない。
イ 日本語として広く使われている表記を用いる
国語として定着した外来語は、第1表にある表記で書き表す。 例)セロハン プラスチック デザイン 等
これらは、同様に第1表内の「ファ」「ティ」「ディ」によって、セロファン、プラスティック、デ ィザインと書くこともできるが、広く使われ理解されている表記を用いる。
ウ 必要な場合には原語の発音に近づくように書く
比較的近年になって取り入れられた外来語については、原語(主に英語)の発音を耳にする機会が 多くなったことなどから、第2表で書き表す方が主となっている場合がある。元の外国語の発音やつ づりと関連付けることが慣用になっている場合は、次に挙げるように第2表を活用する。
例)ウェイト ウェブ クォーク フュージョン 特に人名・地名など固有名詞は原音に近く書き表す慣用があり、例えば第2表のウィ、ウェ、ウォ
を用いた表記では、ウィリアム、ウェールズ、ウォール街などが広く用いられている。 一般の用語は、第1表に従って書くことが基本となる。必要があって第2表に基づく場合には、一
省4
862: 2021/12/20(月)20:42 AAS
エ 長音は、原則として長音符号を使って書く
長音は、長音符号を使って書く。
例)エネルギー オーバーコート グループ ゲーム ショー メール
ただし、次のようなものは慣用に従い、長音記号を用いずに書く。
例)バレエ(舞踊) ミイラ エイト ペイント レイアウト サラダボウル
英語の語末の-er、-or、-ar などに当たるものは、ア列の長音とし、長音符号を用いて書くのが原 則である。そのほか、-ty、-ry など、y で終わる語も長音符号を用いて書く。
例)コンピューター(computer) エレベーター(elevator) カレンダー(calendar) コミュニティー(community) カテゴリー(category)
なお、片仮名で表記されている人名、地名、外来語の長音に平仮名で振り仮名を付ける必要がある
ような場合には、便宜的に長音符号をそのまま用いてよい。
りちゃーど めありー でんまーく ぽーらんど さーびす てーま 例)リチャード メアリー デンマーク ポーランド サービス テーマ
省3
863: 2021/12/20(月)20:43 AAS
I-4 数字の使い方
ア 横書きでは算用数字を使う
例)令和2年 11 月 26 日 午後2時 37 分 72% 電話:03‐5253‐****
イ 大きな数は、三桁ごとにコンマで区切る
四桁以上の数は三桁ごとにコンマで区切って書く。 例)5,000 62,250 円 1,254,372 人
ウ 兆・億・万の単位は漢字を使う
「5兆、100 億、30 万円」のような場合には、兆・億・万を漢字で書くが、千・百は、例えば「5 千」「3百」としないで、「5,000」「300」と書く。
例)101 兆 4,564 億円 1億 2,644 万 3,000 人
エ 全角・半角を文書内で統一して使い分ける
算用数字に全角を用いるか半角を用いるかについて、特に定めはないが、文書内で用法を統一する。 例えばこの報告では、原則として一桁の場合には全角数字を用い、二桁以上の場合には半角数字を用 いている。また一般的に、データや金額等の数値を示す場合には半角数字を用いる。
省3
864: 2021/12/20(月)20:43 AAS
カ 語の構成用語として用いられる数などは、漢数字を使う
(ア) 熟語、成語、ことわざを構成する数
例)二者択一 千里の道も一歩から 三日坊主 再三再四 幾百 幾千 等
(イ) 常用漢字表の訓、付表の語を用いた数え方( )内は読み方) 例)一つ、二つ、三つ... 一人(ひとり)、二人(ふたり)...
一日(ついたち)、二日(ふつか)、三日(みっか)...
一間(ひとま)、二間(ふたま)、三間(みま)... (「ひとつ、ふたつ、みっつ...」は和語であり、常用漢字表で漢字の訓として整理されていること に従い「一つ、二つ、三つ...」と書く。このことは学校教育でも同様に扱われている。
ただし、一般の社会生活において、横書きでは算用数字を使った「1つ、2つ、3つ...」とい う表記が広く使われている。広報等で明確に数を数えているような場合などに限って、算用数字 を用いて表記することがある。このことは「一人、二人、三人...」「一日、二日、三日...」などで も同様である。)
(ウ) 他の数字と置き換えられない数
例)三権分立 六法全書 七福神 二十四節気
(エ) 歴史、伝統文化、宗教等の用語
省2
865: 2021/12/20(月)20:44 AAS
キ 縦書きする場合には漢数字を使う
告示や質問主意書等の縦書きでは、原則として次のように漢数字を省略せず用いる。
例)
広報等の縦書きでは、次のような書き方をすることがある。
例)
:
ク 縦書きされた漢数字を横書きで引用する場合には、算用数字にする
例)
→なお、昭和 56 年内閣告示第1号は廃止する。 ただし、元の表記を示すために、漢数字を用いる場合もある。
ケ 算用数字を使う横書きでは「○か所」「○か月」と書く
省2
866: 2021/12/20(月)20:44 AAS
付)1 「以上」「以下」「以前」「以後」の使い方
起算点となる数量や日時などを含む場合に用いる。
例)100 人以上/以下=100 人を含んで、100 人より多い/少ない人数 5月1日以前/以後=5月1日を含んで、それより前/後への時間的広がり
ただし、「昭和期以前」「第一次世界大戦以前」のように、時間に幅があるものについては、 「昭和期」「第一次世界大戦」を含めず、その始まりの時点よりも前をいうことが多い。一方、 「昭和期以後」「第一次世界大戦以後」は、「昭和期」「第一次世界大戦」を含んで使われること が多い。このようなものは「大正時代が終わるまで」「第一次世界大戦の始まる 1914 年より前」 「昭和に入って以降」「第一次世界大戦が始まった 1914 年以降」のように、分かりやすく表現 するとよい。
2 「超える」「未満」「満たない」「前」「後」の使い方
起算点となる数量や日時などを含まない場合に用いる。
例)100 人を超える=100 人を含まずに、100 人より多い人数
100 人未満・100 人に満たない=100 人を含まずに、100 人より少ない人数 5月1日前/後=5月1日を含まず、それより前/後への時間的広がり
3 起算点による期間の使い分け
起算点に留意して使い分ける。
省3
867: 2021/12/20(月)20:44 AAS
I-5 符号の使い方 (1)句読点や括弧の使い方
ア 句点には「。」読点には「、」を用いる。横書きでは、読点に「,」を用いてもよい 新
句点には「。」(マル)、読点には「、」(テン)を用いることを原則とするが、横書きでは事情に応じ て「,」(コンマ)を用いることもできる。ただし、両者が混在しないよう留意する。学術的・専門的 に必要な場合等を除いて、句点に「.」(ピリオド)は用いない。欧文では「,」と「.」を用いる。
イ 「・」(ナカテン)は、並列する語、外来語や人名の区切り、箇条書の冒頭等に用いる
例)光の三原色は、赤・緑・青である。
ケース・バイ・ケース マルコ・ポーロ ・項目1
ウ 括弧は()(丸括弧)と「」(かぎ括弧)を用いることを基本とする
法令や公用文で用いる括弧は、()と「」を基本とする。()や「」の中に、更に()や「」を用い る場合にも、そのまま重ねて用いる。ただし、解説・広報等では、「」の中で『』(二重かぎ括弧)を 使うこともある。また、閉じの丸括弧 )(片括弧)のみで用いることもある。
例)「「異字同訓」の漢字の使い分け例」(平成 26(2014)年 文化審議会国語分科会報告)
エ 括弧の中で文が終わる場合には句点(。)を打つ
省3
868: 2021/12/20(月)20:45 AAS
オ 文末にある括弧と句点の関係を使い分ける
文末に括弧がある場合、それが部分的な注釈であれば閉じた括弧の後に句点を打つ。 例)当事業は一時休止を決定した。ただし、年内にも再開を予定している(日程は未定である。)。
さらに、二つ以上の文、又は、文章全体の注釈であれば、最後の文と括弧の間に句点を打つ。
例)当事業は一時休止を決定した。ただし、年内にも再開を予定している。(別紙として、決定に 至った経緯に関する資料を付した。)
なお、一般の社会生活においては、括弧内の句点を省略することが多い。広報・解説等では、そこ で文が終わっていることがはっきりしている場合に限って、括弧内の句点を省略することがある。
例)年内にも再開を予定しています(日程は未定です)。
カ 【】(隅付き括弧)は、項目を示したり、強調すべき点を目立たせたりする 新
【】は項目を示したり、注意点や強調すべき点を目立たせたりする目的で多く使用される。文書内 での用法を統一し、効果的に用いる。
例) 【会場】文部科学省講堂 【取扱注意】
キ そのほかの括弧等はむやみに用いず、必要な場合には用法を統一して使用する 新 ()や「」、『』、【】のほかにも様々な括弧の類があるが、慣用が定着しているとは言い難い面が
省1
869: 2021/12/20(月)20:48 AAS
(2)様々な符号の使い方
ア 必要に応じて「?」「!」を用いる 新
(※ 各符号等の名称は一例)
日本語の表記においても、会話をそのまま書き表した文などでは、「?」を用いないと意味が通じな いような場合や、「!」を用いた方がより明快に伝わる場合がある。公用文においても解説・広報等の 文書、また、発言をそのまま記載する記録などにおいては、必要に応じて使用して差し支えない。な お、「?」「!」の後に文が続く場合には、全角又は半角1文字分空ける。
「?」(疑問符) 疑問や質問、反問を示す。無言で疑問の意を表す様子を示す 等 例)○○法が改正されたのを知っていますか? もう発表されているのですか?
「!」(感嘆符) 感動や強調、驚きなどを示す 等
例)みんなで遊びに来てください! 来月 20 日、開催! すばらしいお天気!
870: 2021/12/20(月)20:48 AAS
イ 他の符号を用いる場合には、文書内で用法を統一し、濫用を避ける 新
「:」「―」「‐」「~」「...」等も文書内で用いる場合がある。これらの用い方について特に定めは ないが慣用に倣い、文書内での用法を統一するとともに、むやみに多用しない。以下は呼称・使用法 の例。
「:」(コロン) 項目とその内容・説明等を区切る。文中の語とその説明とを区切る 等 例)住所:東京都千代田区... 注:31 条のなお書きを指す。
「―」(ダッシュ) 文の流れを切り、間を置く。発言の中断や言いよどみを表す 等 例)昭和 56 年の次官通知―(又は二つ重ねる「――」) これは既に無効であるが――
「‐」(ハイフン) 数字やアルファベットによる表記の区切りやつなぎに使う 等 例)〒100‐8959 03‐5253‐****
「~」(波形) 時間や距離などの起点と終点を表す。「から」「まで」を表す 等 例)10 時~12 時 東京~京都 価格:3,000 円~ ~10 月4日
「...」(3 点リーダー) 続くものの存在を示す。重ねて項目とページ数や内容をつなぐ 等 例)牛、馬、豚、鶏...(又は二つ重ねる「......」) 第5章.........2 材料.........鉄
「*」(アステリスク) 文中の語句に付けて、注や補足に導く。補足的事項の頭に付ける 等 例)国際的な基準であるCEFR*を参考にして
「※」(米印又は星) 見出し、補足的事項の頭に付けて、目立たせる 等 例)※ データは令和元年9月現在
「/・/」(スラッシュ) 引用文の改行位置を示す。文節など文の区切りを示す。対比する 等 例)...であった。/なお、... 痛む/傷む/悼む 直流/交流 等
871: 2021/12/20(月)20:49 AAS
ウ 矢印や箇条書等の冒頭に用いる符号は、文書内で用法を統一して使う 新
矢印の類(→、⇒、⇔ 等)の用い方、また、箇条書や見出しの冒頭に置く様々な符号(・、○、●、 ◎、◇、◆、□、■ 等)の用い方についても特に定めはないが、文書内での用法を統一し、読み手に 意図が伝わるようにする。
エ 単位を表す符号を用いる場合は、文書内で用法を統一して使う 新 °C、%、\、$など、単位を表す符号の用い方についても特に定めはないが、「度」「パーセント」
「円」「ドル」などと書く代わりに用いる場合には、慣用に従うとともに文書内での用法を統一する。 - 20 -
872: 2021/12/20(月)20:49 AAS
I-6 その他の原則
ア 文の書き出しや改行したときには1字下げする
文の最初や改行した直後の書き出しでは、1字分空ける。ウェブサイトにおいても基本的に同様で あるが、各府省庁における運用ルール等に従う。電子メールやSNSにおいては、この限りではない。 なお、ウェブサイトを含む解説・広報等では、1字下げの代わりに、段落間を広く空けたり行間に
余裕を持たせたりするなど、読み取りやすくするために別の工夫を行うことができる。
イ 繰り返し符号は「々」のみを用いる。2字以上の繰り返しはそのまま書く
繰り返し符号は、同じ漢字の繰り返しを示す「々」(同の字点(どうのじてん))のみを用いる。 例) 並々ならぬ 東南アジアの国々 年々高まっている 正々堂々
ただし、複合語の切れ目に当たる次のような場合には、漢字1字の繰り返しであっても、「々」は使 わずそのまま書く。
例) 民主主義 表外漢字字体表 ○○党党首
また、2字以上の繰り返しは、そのまま書く。
例) ますます 一つ一つ 一人一人 一歩一歩 知らず知らず 繰り返し繰り返し
省6
873: 2021/12/20(月)20:50 AAS
エ アルファベットを用いるときには全角・半角を適切に使い分ける
欧文やローマ字表記など、アルファベットを用いる場合に全角を用いるか半角を用いるかについて 特に定めはないが、文書内で用法を統一する。例えばこの報告では、原則として半角のアルファベッ トを用いているが、頭文字だけで示すような略語には全角を使用している。
オ 日本人の姓名をローマ字で示すときには、姓-名の順に表記する 新 日本人の姓名をローマ字で表記するときには、差し支えのない限り「姓―名」の順を用いる。姓と
名を明確に区別させる必要がある場合には、「YAMADA Haruo」などと姓を全て大文字とし、「姓―名」 の構造を示す。
名を1文字目だけで示す場合には、「Yamada H.」「YAMADA H.」「Yamada,H.」などとする。
- 21 -
I 表記の原則>6 その他の原則
カ 電子的な情報交換では、内容が意図するとおりに伝わるよう留意する 新 使用する情報機器に搭載された日本語入力システムの環境や設定によっては、漢字、丸囲み数字(1 23等)、単位記号等の中に、電子的な情報交換の難しいものがあることに留意する。なお、ユニコー
ド(世界中の全ての文字を共通して利用できることを目指して作成された文字コード)を用いると、
文字化けなどが起こりにくい。
省2
874: 2021/12/20(月)20:50 AAS
ク 略語は元になった用語を示してから用い、必要に応じて説明を添える 新 専門用語などを中心に、言葉の一部を省略することがある。
例)知的財産→知財 大学設置・学校法人審議会→設置審 Social Networking Service→SNS
特に専門的な知識を持たない人に向けて書く文書においては、略語だけを用いることのないように する。文書中に繰り返し出てくる場合は、初出箇所で、「知的財産(以下「知財」という。)」などと示 し、以降は省略した語をそのまま用いることができる。
また、外国語に基づく場合にも、文書中に繰り返し出てくる場合は、初出箇所で正式名称を示した 上で括弧内に略語を示し、2回目以降は略語を用いるようにしてもよい。例えば「クオリティー・オ ブ・ライフ(以下「QOL」という。)」と片仮名表記で示した上でアルファベットの略語を示す。必 要と判断される場合には、例のように原語を添えてもよい。
例)クオリティー・オブ・ライフ(Quality of Life。以下「QOL」という。)
ケ 図表を効果的に用いる
図表の示し方に一定の決まりはないが、一見して、その内容が分かるような示し方をする。グラフ や表を作成する際には、示している内容を一言で表現する標題(タイトル)や簡潔な説明(キャプシ ョン)を分かりやすい位置に付ける。
グラフでは縦軸や横軸の軸名称、必要に応じて凡例を示す。また、書き手が何を強調したいかによ って、グラフの種類の選択を工夫する。
表では見やすくするために、列間や行間に余裕を持たせる。さらに、配色については、情報機器で の閲覧だけではなく、印刷する場合のことなども考慮し、むやみに多色を用いることはせず、白黒で 印刷されることを想定しておく。
また、強調したい事項や、本文とは別に目立たせたい事柄などは、このページの下段のように四角 で囲んで示すなどの工夫ができる。ただし、囲んで示すものが多くならないよう留意する。
省3
875: 2021/12/20(月)20:51 AAS
II 用語の使い方
II-1 法令・公用文に特有の用語の扱い
法令・公用文に特有の用語は適切に使用し、必要に応じて言い換える
例示するとおり、法令・公用文には、一般的な書き言葉とは異なる用法を持つ用語がある。法令に 準じる告示・通知等においては、それらを正確に使用しなくてはならない。ただし、専門的な知識を 持たない人に向けた解説・広報等の文書においては、より分かりやすく言い換える工夫が必要となる。
及び・並びに
法令・公用文で、複数の物事を結び付けたり、同時に採り上げたりすることを表す場合に、「と」 という意味で用いる。「及び」を用いていない文では、「並びに」は現れない。広報等では、特に「並 びに」は使わないように、例に示すような言い換えをするなどの工夫をする。
・A及びB 二つの物事を結び付けたり、同時に採り上げたりする。 例)「委員及び臨時委員」→ 委員と臨時委員の両者
・A、B、C及びD 等しく扱うべき三つ以上の物事を結び付けたり、同時に取り上げたりする。 最後のつながり部分にのみ「及び」を用い、他は「、」とする。
例)「執筆し、編集し、印刷し及び保存する。」→ 執筆、編集、印刷、保存を全て行う。 ・A及びB並びにC(及びD) 三つ以上の物事を結び付けるなどの際に、結び付きの強さに段
階がある場合、1段階目の結び付きには「及び」を、2段階目の結び付きには「並びに」を使う。
省2
876: 2021/12/20(月)20:52 AAS
又は・若しくは
法令・公用文で、複数の物事のうち、いずれか一つを選ぶことを表す場合に、「か」という意味で 用いる。「又は」を用いていない文に「若しくは」は現れない。広報等では、特に「若しくは」は使 わないように、例に示すような言い換えをするなどの工夫をする。
・A又はB 二つの物事のうち、どちらか一方を選ぶ。 例)「英語又は中国語」→ 英語か中国語のどちらか一方
・A、B、C又はD それぞれ同格の三つ以上の物事の中から一つを選ぶ。最後に示す物事の前 にだけ「又は」を用い、他は「、」とする。広報等では言い換えるとよい。
例)「物理、生物、化学又は地学を選択する。」
→ 物理、生物、化学、地学の4科目のうち、いずれか一つを選択する。
・A若しくはB又はC(若しくはD) 三つ以上の物事から一つを選ぶ際に、結び付きの強さに 段階がある場合、1段階目の結び付きには「若しくは」を、2段階目の結び付きには「又は」を 使う。
例)「英語若しくは中国語又は数学若しくは理科を選択し受験する。」 →次のアとイのどちらか一方の方法を選択し、さらにそのうちで選んだ 1 科目を受験する。
ア 英語か中国語のどちらかを受験する。 イ 数学か理科のどちらかを受験する。
そのほか、次のような語の用法に留意する
省7
877: 2021/12/20(月)20:52 AAS
II-2 専門用語の扱い
専門用語は、語の性質や使う場面に応じて分かりやすくする工夫をする
広く一般に知られていない専門用語は、用語の性質や使う場面に応じて、分かりやすくする工夫を するのが望ましい。その際、次の三つの考え方(「言い換える」「説明を付けて使う」「普及を図る」) に当てはめて、対応を工夫するとよい。なお、専門用語の中には、次項で述べる外来語やアルファベ ット略語の形を取るものもある。
ア 言い換える
専門的に定義されている用語であっても、その用語が難解なものについては、その厳密な概念が 問題にされない場合は、日常語に言い換えるのが望ましい。例えば不動産分野等で用いられる「埋 蔵文化財包蔵地」は、「文化財が埋まっている状態の土地」を表す文化財保護法に基づく専門用語で あるが、「遺跡」という一般的な言葉に置き換えて問題のない場合も多い。こうした場合も専門用語 は避け、日常語に言い換えたい。
また、専門家同士で使っている用語で、その用語でなくても意味が表せるものは、一般的な言葉 に言い換えることが求められる。例えば医療分野では、「頻回に水分を取る」などと、「頻回」とい う用語がよく使われており、それがそのまま一般向けの文書に使われていることがある。しかしな がら、この用語には医学的な定義があるわけではなく、「頻繁に」「何回も」などの日常語で十分に 意味が表せる。このような用語は使わないようにして、日常語に言い換えるべきである。
イ 説明を付けて使う
一方、日常語では言い換えることができない専門用語も多く、その中には専門的な知識を持たな
い人々にとって重要な意味を持つものもある。そうした場合は、専門用語を使った上で、分かりや り
すい説明を添える工夫が望まれる。例えば「罹災」は、「罹」が常用漢字に入っていない難解な用語 であるが、「罹災証明書」を発行する必要のあるときなど、別の用語に置き換えるわけにはいかない 場合も多い。こうした場合は、「罹災証明書(支援を受けるために被災の程度を証明する書類)」と いうように、説明を付けて使うのが適切である。
878: 2021/12/20(月)20:52 AAS
ウ 普及を図るべき用語は工夫してそのまま用いる
専門用語の中には、最近登場したばかりで知られていないが、今後、普及が望まれるものもある。 例えば、平成期の終わり頃から使われるようになった気象専門用語「線状降水帯」は、多くの人に とってはまだなじみがないと思われる。しかし、大雨の被害から身を守るために、普及が望まれる 用語である。防災に結び付くような分かりやすい説明の表現としては、例えば「発達した積乱雲が、 次々に襲ってくる地帯のこと。そこでは、集中豪雨が起きます」などが考えられる。説明を添えて、 この用語を積極的に使うことによって、普及を図る。
また、「SDGs(エスディージーズ)」のように、よりよい社会にするために普及が望まれる新 しい概念を表す用語にも、分かりやすい説明が不可欠である。よく使われている「持続可能な開発 目標」だけでは分かりにくく、例えば「地球上の全ての人が幸せになるように誰もが協力して実現 していく目標」などと丁寧に説明したい。また、必要に応じて、Sustainable Development Goals という元になった正式の言葉を紹介することも効果がある。
【関係資料】
「「病院の言葉」を分かりやすくする提案」(平成 21 年 国立国語研究所)
- 24 -
879: 2021/12/20(月)20:53 AAS
II-3 外来語への対応
外来語は、語の性質や使う場面に応じて対応を判断する
外来語をそのまま使うか、言い換えたり説明を付けたりといった対応を行うかは、個々の外来語の 性質、文書の目的や読み手を考慮して、文書作成者が判断するものである。その際、次に示す外来語 への対応に関する四つの考え方(「そのまま使う」「言い換える」「説明を付けて使う」「使い方を工夫 する」)が参考となる。分野によって扱いが異なる場合があること、時間の経過によって定着の度合い が変化することを踏まえ、定期的に部署内で業務に関わる外来語にどのように対応するかを整理し、 共有するとよい。
ア そのまま使う
外来語を取り込むのは日本語の特徴の一つである。なくてはならない言葉として、日本語に十分 定着しているものも多い。こうしたものは、ほかの言葉に言い換えるよりもそのまま用いる方が良 い。「ストレス」「ボランティア」「リサイクル」などがこれに当たる。
イ 言い換える
企業や官公庁など仕事の現場では、外来語が盛んに使われており、一般向けに作成する公用文で も、それらを使ってしまいがちである。しかし、多くの人にとってなじみがなく読み手にとっても 分かりにくい外来語には対応が必要である。漢語や和語に置き換えた方が分かりやすいと判断され る場合には、言い換えるとよい。
例)アジェンダ→議題 インキュベーション→起業支援 インタラクティブ→双方向的 サプライヤー→仕入れ先、供給業者
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