[過去ログ] エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART2〜 (980レス)
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126(1): 99 04/01/26 20:56 AAS
>>117>>118
レスありがd
とりあえず真の解決よりもそれ以前の解決の方が美しいと感じる人は
多いのかな? バークリーの毒入りチョコレート事件なんかもそうだけど、
多重解決ものは必ずしも最後の解決が魅力的ではないような気がする。
127: 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/26 21:16 AAS
バークリー作品は別な視点で読まないと駄目だ。
「現実はそんなに面白いものではない」というのが彼の作品の根底に流れる思想。
ある意味アンチ・ミステリの趣がある。
128(1): 04/01/26 21:29 AAS
>>126
クイーンとバークリーは名探偵へのアプローチの仕方が
まるっきり正反対ではあったけど、その名探偵が駆使する
ロジックの可能性を限界まで追求したという点では似ているよね。
多重解決ものは前の推理よりも新しい推理の方が説得力が
なければいけないから、突き詰めていくと魅力が失われていくのかもしれない。
129: 04/01/26 22:20 AAS
>>128
ロジックの可能性、か。まさにその通りだね。
クイーンは国名シリーズでそれに取り組みつづけ、
バークリーは毒入りチョコレート事件でそれを徹底した。
限界を感じた両者が取った次なる選択は、
クイーンがライツヴィルもの、バークリーは第二の銃声やジャンピング・ジェニイ
という方向性だったけど、これらの作品には犯罪抑止力、あるいは犯人を
裁く装置としての「名探偵」というテーマの追求にスライドしていっている。
この両者はそういう意味で合わせ鏡みたいな存在なのかもしれない。
130: 99 04/01/26 22:21 AAS
名前欄入れ忘れたけど、129は126です。
131: 04/01/26 22:30 AAS
横レスすまんが
The Door Between に関する限り、
創元文庫とハヤカワ文庫とでは、登場人物表は全く異なる。
創元では10人以下だが、ハヤカワでは20人くらい並んでいる。
132: 04/01/26 22:40 AAS
(エラリーばりに)
ということは、登場人物表の相違に関して、次の3つの可能性が考えられるわけです。
1.訳者あるいは日本の出版社が別個に作成したことによる相違
2.どちらか一方は原書の翻訳だが、もう一方は訳者あるいは日本の出版社が作成したことによる相違
3.どちらも原書の翻訳だが、原書の版が異なることによる相違
・・・解決にはほど遠いな(w
やはり原書を確かめるしかないのか。
>>112の指摘は捨てがたいと思うんだが。
133(4): 99 04/01/26 23:02 AAS
ちょっとした事情で今、手元に『Yの悲劇』が出版社別に6冊あるんだけど、
ちょっとこれをサンプルにしてみようか。
新樹社 ぶらっく選書 井上良夫訳 昭和25年
戦前の本邦初訳が戦後に改めて再出版されたものだけど、
これには登場人物表はついてない。
東京創元社 世界推理小説全集22 妹尾アキ夫訳 昭和31年
登場人物表記載者数18人
新潮社 大久保康雄訳 昭和31年
登場人物表記載者数26人(舞台、時代に関する注釈付き)
創元推理文庫 井上勇訳 昭和34年
省10
134(2): 131=132 04/01/26 23:24 AAS
AA省
135(3): 04/01/26 23:47 AAS
チャイナ以外でも、「靴に住む老婆」の記述が凝ってるな、創元は。
コーンスフィールド判事…は正義が行なわれるのが望みである
コンクリン・クリフスタッター…なにがどうでも少しも構わない
ルーエラ・ポッツ…は自分を大発明家だと信じている
クリッデントン博士…はあきれかえる
マザーグースを意識した紹介なんだろうね。
チャイナは何かこういう仕掛あったっけ?
136(2): 04/01/27 10:31 AAS
宮脇孝雄さんが座談会で
宮脇 僕はミステリを大量に読んでいる時に、けっこういいかげんな読み方を覚えましたから。
半分読んで登場人物がだいたいそろったなあというところで、結末をこっそり読む。
都筑道夫さんが出版社に勤めていた頃、原書の版権をとるときに、洋書が山ほど送られてくるので、
とても全部読み切れない。そこで都筑さんは、本の最初と結末を読んで面白ければ、
中身を読むというふうにやっていらしたそうなんです。
あとで犯人とわかる人物が、半分くらいたっても登場してこないようなミステリは、
たいがい出来がわるいんですよ。最後の10ページで新しく登場した人物が犯人だった、
というミステリもありますし。
だいたい半分まで読めば登場人物は全部出てきますから、それで安心して伏線がとどれるわけですね。
省5
137(1): 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/27 12:12 AAS
当初は斬新に見えたバークリーのスタイルも、後にはセイヤーズにパターン化の批判を
受けてしまう。確かに鼻に付いて来る罠。
「靴に棲む老婆」で思い出深いのは、このタイトルで探して見つからなかった、
あの夏の暑い日だね。ポケミスは既に品切。
ビッグシティの本屋をくまなく回ったが、
どこでも「エラリー・クイーン作でそういうタイトルの本はありません」という返事。
138(1): 04/01/27 18:01 AAS
>>136
つまりクイーンの原書にも登場人物表がついていた可能性が高いということだね。
ただそうだとしても
それがクイーン自身の作か、アメリカの出版社が勝手に作ったものか
まではわからないが。
139(2): 99 04/01/27 19:38 AAS
>>136
へー宮脇さんがそんなことを。すると>>138さんの言うとおり、
原書にも表が付いていた可能性は高いですね。
この流れでふと疑問に思ったのは、お邸の見取り図なんかは
原書からそのまま取ってるのかどうか、ということ。
何かわかるかなと思って、世界ミステリ全集第3巻クイーン編巻末の
鮎川哲也と石川恭司、稲葉明雄、小鷹信光の座談会を読んでみたんだけど
ここで石川氏がライツヴィルの地図について、あれはクイーンの記述をもとに
青田さんが作ったと書いてあったんですよね。するとあの地図は原書に
ついていたものではない、ということになる。
省4
140(5): 04/01/27 20:56 AAS
>>137
私も「靴に棲む」のタイトルで探した記憶があります。
気が合いそう。
141: 書斎魔神 ◆CMyVE4SVIw 04/01/27 21:43 AAS
>アメリカの出版社が勝手に作ったものか
この発想は理解出来ない。
アメリカ法に無知なのにもほどがあるという気がする。
142: 04/01/27 22:19 AAS
五領ケ台高校はアメリカ法を教えてくれるんだ・・・へぇー
143(4): 04/01/27 22:37 AAS
おれも創元文庫を持ってるが、>>114がイマイチわからん。
>>134にもあるが、「オランダ」も「ギリシア」に匹敵するくらい
登場人物表の人物が多いわけだが、
114が「ギリシア」でミスディレクションと言っているのは、
「オランダ」にも共通していることなのか?
144: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
145: 04/01/27 23:39 AAS
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