アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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597: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:12 ID:263ZQ54w0(8/225) AAS
「もし、首都の味方が敵の魔法通信妨害に失敗した場合、第1次攻撃隊は最初から、緊急発進した敵ワイバーン隊とぶつかる事になります。
そうなりますと、戦闘機隊はまだしも、護衛する攻撃機隊が危険に晒される恐れがあります。そのような事態に至った場合、艦隊司令部は
どのような対応をお考えでありますか?」
「それを今から説明する所だ」
スミスは淀みない口調で説明を始めた。
「今回、我が艦隊は3つのカテゴリーに沿って行動する事になる。まず、カテゴリーAは第1次攻撃隊の奇襲に成功した時だ。この場合、
第3艦隊は航空隊の反復攻撃をもって、シギアル、ウェルバンルの重要拠点並びに、在泊艦船を撃滅する。次に、カテゴリーBだが、
これは首都の魔法通信遮断作戦が失敗した場合、第1次攻撃隊は進撃途上中なら攻撃隊を分離し、第2次攻撃隊の戦闘機隊と合同して
ファイターズ・スイープを挑み、以降は強襲を行う。そして、敵戦力の覆滅が可能ならば攻撃を続行し、損害が大きければ攻撃を中止し、
戦艦を主力とする水上砲戦部隊を編成し、突入させてシギアル港の破壊を試みる予定だ」
省12
598: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:13 ID:263ZQ54w0(9/225) AAS
「よろしい。では」
スミスは幸運を祈ると言おうとしたが、唐突にブザー音が鳴り響いた。
「お……何だ?」
リンゲは首をかしげながら、室内に設置されているスピーカーに目を向けた。
「……おはよう諸君」
省14
599: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:14 ID:263ZQ54w0(10/225) AAS
「以上だ。それでは……この作戦に従事する全将兵の幸運を祈る!」
直後、ハルゼーの放送が終わった。
その瞬間、室内では爆発的な歓声が沸き起こった。
「OK!首都に居座るシホット共にきつい目覚まし時計をプレゼントしてやろうぜ!」
「ああ!それもとびっきり強力な奴をな!!」
誰もが顔を上気させ、現地での活躍を誓い合った。
「士気も上がったところで、ブリーフィングを終了する。諸君、必ず……帰還せよ。これは命令だ!分かったな!」
省13
600: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:14 ID:263ZQ54w0(11/225) AAS
まだ夜も明けきらぬ中、整備員が所々で照らされるライトの明かりを頼りに、出撃前の最終チェックを行っている。
そこに、発艦準備に取り掛かる攻撃隊パイロットが自らの愛機に駆け寄っていく様が見て取れる。
様々な色の服を着た整備員達は、甲板のあちこちで入念な準備を進めていく。
操縦席で最後の調整に当たっていた整備員は、パイロットが近付くなり機体の状況を一通り説明しつつ、最後の点検を順次終えていく。
コクピットに座っていた機付き整備員も、パイロットに愛機を引き渡すため、手慣れた動きでコクピットから出て、パイロットが入れ
替わりにコクピットに入っていく。
エンタープライズの飛行甲板には、弾薬を搭載し、暖機運転を終えたF8Fベアキャット24機、AD-1スカイレイダー24機が翼を
折り畳んだ状態で駐機している。
エンタープライズの第1次攻撃隊はこの48機で構成される事になっている。
エンタープライズの左隣800メートルを航行する空母ヨークタウンも、F8F、AD-1計48機、それに加えて、誘導役のS1Aハイライダー1機が
省16
601: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:16 ID:263ZQ54w0(12/225) AAS
ハルゼーが眉を顰めながらそう呟いた時、ひと際大きな波がエンタープライズの艦首に踏み潰され、ドーンというやや大きな動揺と共に
飛行甲板最前部が海水で洗われた。
これと同様の光景は、第3艦隊のあちこちで見られており、エンタープライズの右舷側斜めを航行する戦艦アイオワなどは、艦首付近が海水に
覆われて派手に水しぶきを上げる程であった。
ハルゼーは無言のまま、その場で発艦の機会が巡るのを待ち続けた。
午前5時10分になると、幾らか艦の動揺が収まってきたように思えた。
「お……これは、予報通りになるか?」
「ほんの少しですが、揺れが小さくなってますね」
「ラウスもそう感じるか」
ハルゼーはニヤリと笑いながら、心中では予報官の正確な天候予測に賛辞を送っていた。
省11
602: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:16 ID:263ZQ54w0(13/225) AAS
命令が発せられたあと、TG38.1、TG38.2、TG38.3の各艦が群旗艦からの命令を受け取り、その後、一斉に風上に
艦首を向けていく。
大小さまざまな艦が一斉回頭していく様はとても見応えがあり、各艦のレーダー員は平静さを装いながらも、心中では見事な艦隊運動を
誇らしげな気持ちで見つめていた。
エンタープライズは、僚艦であるヨークタウン、ワスプ、軽空母フェイト、戦艦アイオワを始めとする護衛艦群を従えながら、輪形陣を
組んだまま、風上に向けて鮮やかな転舵を終えた。
飛行甲板最前部から強い風が流れる。艦の速力は30ノットを超えており、発艦に必要な合成風力を得ていた。
エンタープライズ所属の第1次攻撃隊参加機は、最前列のF8Fから次々と車輪止めが取り払われ、まずは1番機がやや前方に出て
発艦指示を待つ。
リンゲ・レイノルズ大尉は、コクピットの風防ガラスを開け、艦橋の発着艦シグナルを見つめ続ける。
省15
603: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:18 ID:263ZQ54w0(14/225) AAS
「うむ。誰が見ても心地良いほどの発艦だったな」
ハルゼーは笑みを浮かべながら、何度も頷いた。
続いて2番機、3番機と、次々と発艦を終えていく。
この時、空にはいつの間にか朝焼けの光が見え始めていた。
「長官。夜明けですな」
参謀長のカーニー中将が東の方向を指さしながらハルゼーに言う。
「ワオ……予想以上に速い夜明けだな。気象班の知らせでは、夜明けは6時から7時半あたりだと聞いていたがな」
「これが例の、早明けというやつでしょう。この世界特有の……」
省16
604: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:19 ID:263ZQ54w0(15/225) AAS
攻撃機隊の発艦は、朝焼けのグラデージョンが徐々に鮮やかさを増していく中、順調に続けられていく。
6番機の発艦時には、既に編隊を組んでいた艦載機隊が爆音を響かせながらエンタープライズの上空を飛び去り、その下を6番機が
重い3発の爆弾を抱えながら、勇躍出撃していった。
それから程なくして、爆撃チームの最後のスカイレイダーも発艦を終えた。
艦隊上空でTG38.1から飛び立ったF8F、AD-1Aは徐々に編隊を組んでいく。これらの数は計146機にも上り、これにヨークタウンから
発艦したS1Aが誘導に当たる予定だ。
そして、TG38.2、TG38.3からも攻撃隊発艦終了の報告が入った。
「長官、第1次攻撃隊が進撃を開始しました」
カーニー少将が上空を指差しながらハルゼーに伝えた。
上空を見上げたハルゼーは、その壮大な光景に胸が熱くなった。
省4
605: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:19 ID:263ZQ54w0(16/225) AAS
1485年(1945年)12月9日 午前6時20分 シホールアンル帝国首都ウェルバンル
その日、シホールアンル帝国皇帝オールフェス・リリスレイは予定よりも早い時間に目が覚めた。
「……ふぅ。目覚めは悪くないな」
彼は、瞼を開けた後にすぅっと眠気が覚めていくのを感じるなり、軽い口調で呟いた。
就寝した時刻は12月9日を迎えてから1時間も経った午前1時頃であり、眠る直前までは、危機的状況に陥っている地上戦の報告を
受けて少なからぬショックを受けていた。
現在、シホールアンル帝国を取り巻く状況は加速度的に悪化している。
海軍はレビリンイクル沖の決戦で大敗し、シェルフィクル工場地帯は砲爆撃によって壊滅状態であり、陸軍は反攻作戦が頓挫し、逆に
反撃部隊が連合軍側の逆襲を受けて、重囲に陥っている有様だ。
偉大なる帝国軍が、悪夢と思い込みたくなる程の大敗を立て続けに起こしている状況は、オールフェス自身に相当なストレスを感じさせていた。
省12
606: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:20 ID:263ZQ54w0(17/225) AAS
オールフェスはそう言ってから、マルバ侍従長の肩を叩いた。
「それでは、予定よりお早めに朝食を摂られますか?」
「いや……予定通りでいい。俺はそれまで、あたりを軽く散歩するよ」
「畏まりました。では、また後ほど……」
マルバ侍従長は恭しく頭を下げると、侍従長室に戻っていった。
侍従長室は、オールフェスの寝室からさほど離れていない場所にある。
中に入ったマルバは、室内で今日の予定を打ち合わせていたメイド長と、2人の主任メイドに顔を合わせる。
「陛下は、今しがた起床された」
「あら…予定より少し早いですね」
省13
607: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:22 ID:263ZQ54w0(18/225) AAS
マルバは、オールフェスを幼少期から見て来たが、ここ数年のオールフェスの変貌ぶりは、明らかに痛々しいと感じる程であった。
しかし……今日は久方ぶりに、愉快そうな表情を浮かべるオールフェスが見られそうである。
「もしかしたら、今日は何かの祝い事が起きるかもしれぬな。メイド長、念のため、昼と晩に用意する食材をいつもよりも多めにしよう。
酒類も余分に出すかもしれないな」
「承知いたしました。朝食に関しては、今準備している分でよろしいですね?」
「うむ。それで良い。お前達も……お昼以降は忙しくなるかもしれぬが、そこは心しておくれよ」
マルバの指示を受け取った2人の主任メイドも、心地よく返事した。
同日 午前6時30分 ウェルバンル東地区
まどろみの中に、見慣れた光景が現れた。
何度も、何度も見た同じ光景……
省9
608: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:22 ID:263ZQ54w0(19/225) AAS
「そうですねぇ」
レイリーは腕組したまま、変わらぬ呑気な口調で相手に言葉を返していく。
「ですが、僕はやるつもりですよ」
彼は右手をテーブルに置き、そこに置いていた数枚の紙を相手に寄せていく。
「敵首都に迫る同盟国……アメリカ海軍機動部隊の艦載機を、わが種族最強の魔法を使って援護する……これほど素晴らしい物は無い。
と、私は断言しますね」
「禁呪指定を受けた危険な魔法を使ってでもか?」
「そうです。それに……我々は過去に、シホールアンルに屈辱的とも言える方法で国に攻め込まれ、危うく亡国というところまで
追い詰められた。貴方も最前線に立って戦闘を指揮していたから覚えているはずです」
「無論さ。あの時の恨みは絶対に忘れん……」
省11
609: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:23 ID:263ZQ54w0(20/225) AAS
相手は無言のままレイリーを見据えた。
「…………」
「ハルゼー提督率いる第3艦隊の艦載機集団が、無事に帝都に辿り着くには、相手の目と耳を潰すしか方法はありません。そのためにも、
大規模魔法通信妨害魔法……ハヴィエナは必要不可欠です」
「……艦隊の総力だけでウェルバンルやシギアルは叩き潰せるはずだ。敵の主力が、西のシェルフィクルに出向いているのならば、なおの事
可能だと思うが?」
「可能ではあると思います……ですが、首都近郊にはやはり、それなりの戦力を配置するはずです。情報にもある通り、シホールアンルは
“出せる限りの航空戦力、艦隊をすべて抽出した”のです。それは即ち、出したくない戦力……首都近郊に有している親衛航空軍団や最低限……
旧式とはいえ、戦艦を有する有力な艦隊は残しているでしょう。強襲ともなれば……ハルゼー提督の機動部隊は、この敵戦力とまともに
かち合う事になります」
省19
610: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:25 ID:263ZQ54w0(21/225) AAS
唐突に脳内に通信が入ってきた。
そこで、レイリーは意識を取り戻した。
「……ふぅ」
彼は、額の汗をぬぐいつつ、頭の中に入る通信文を黙読しつつ、その内容を用意した紙に一字一句漏らさずに書き写していく。
やがて、魔法通信の内容全てを書き終えた。
「……第1次攻撃隊、指定地点に到達しつつあり。膜の展開をされたし、か……」
レイリーは、目の前のテーブルに置いた水晶球に視線を送る。
水晶は、元々は薄い水色をした美しい球体であった。
それが、今では赤紫色に染まっている。
省10
611: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:25 ID:263ZQ54w0(22/225) AAS
「光が……!」
部屋の外からレイリーの術式起動の成功を祈っていた、サミリャ・クサンドゥス中尉は、それを見て思わず驚きの声を漏らす。
「遂に始まったか。果たして……」
隣で見守っていたハヴィス・クシンクもまた、心中でレイリーの魔法式起動を祈っている。
第3艦隊が奇襲を成功させるには、都市部周辺とシギアル港周辺の魔法通信をすべて遮断させる必要がある。
そのため、レイリーは大規模な魔法通信妨害魔法を展開して、敵の目と耳を奪おうとしていた。
だが、準備段階で手違いがあったのか、術式は魔力不足で作動しそうになかった。
レイリーは水晶の魔力を高めるために、自らの血を水晶に塗りたくってようやく、魔法の起動が可能にしたと彼らに伝えていた。
この時、クシンクは妨害魔法の起動が失敗するのでは?という不安を抱いていた。
だが、こうして、地下室で奮闘しているレイリーを目にしている今は、ただひらすら、成功を祈るだけだ。
省10
612: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:26 ID:263ZQ54w0(23/225) AAS
「邪を食らえ。呪を糧にせよ……聖なる力を現わせよ……!」
レイリーは目を閉じる。
この時、首都の周辺や、シギアル港に微かな変化が見られ始めた。
それは、誰にも気づかれない様な物であったが……この時、微かながらも、上空に薄い膜のようなものができていた。
それはほんのりとした淡い青い色で、透明でいて透明ではない。
そんな曖昧な色であった。
「現出せよ……現出せよ……其は阻む物であり、導く物……この地に現れよ!」
省5
613: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:27 ID:263ZQ54w0(24/225) AAS
同日 午前6時35分 シギアル沖北東52マイル地点
空母ヨークタウンを発艦したS1Aハイライダーを操縦する、ジェイド・パステルナーク大尉は、第1次攻撃隊の先導役として攻撃隊の前方
10マイルを時速260マイル(416キロ)で巡航していた時に、それを見つけた。
「……トム!前方で何かが光ってる!」
パステルナーク大尉は後部座席に座るトム・スタッカート兵曹長に向けて頓狂な声を上げた。
「機長!その何かとは何ですか!?」
「光だよ!あそこだ、見えるか?」
省15
614: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:28 ID:263ZQ54w0(25/225) AAS
サンディリーダーこと、エンタープライズ隊指揮官兼第1次攻撃隊指揮官であるユージン・リンゼイ中佐が応答した。
「前方50マイル付近に青白い光のような物が見えます!」
「青白い光か……間違いない、目標だな。」
無線機の向こう側にいるリンゼイ中佐は、そう確信していた。
「ブルームーン、そのまま先導を続けてくれ。攻撃隊も君達に続く」
「アイ・サー。しっかり先導します!」
パステルナークはマイクを置き、巡航速度を保ったまま先導を続けた。
距離が近付くにつれて、その青白い光の形が明らかになってきた。
目標より30マイルまで迫ると、雲はちりぢりとなっており、最初見た時はうっすらと見えるだけだった青白い物は、今や薄く、
淡い青色をした巨大なドーム状の形をしていた。
省11
615: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:29 ID:263ZQ54w0(26/225) AAS
前方はもちろんの事、左右、そして右、斜め後方に直上。
偵察機乗りにとって、周囲の確認は基本動作の1つとなっているが、天敵のワイバーンや敵飛空艇に襲われればひとたまりもないため、
戦闘機乗りと同等か、それ以上に真剣になって安全確認を行う。
過去の戦闘では、敵ワイバーンに不意を食らって、危うく撃墜されかけたこともある。
幸いにも、パステルナークは難を逃れる事ができたが、一歩間違えれば、自分の墓がアーリントン墓地に建てられる所までいったのだ。
例え戦況が有利な時であっても、周囲の警戒は必ず行うのが常であった。
「高度3000、敵の拠点から30マイルという目と鼻の先で飛行しているにもかかわらず、未だに敵ワイバーンの迎撃は無し……か。」
パステルナークは、この時確信していた。
「これは、決まったな。」
同日 午前6時40分 ウェルバンル中心部 海軍総司令部
省10
616: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:29 ID:263ZQ54w0(27/225) AAS
「どうも何も、魔法通信が全く使えなくなったんだ。それも、この建物にいる魔導士全員が!」
「魔導士全員だって!?なんでそんなことが……」
「原因は目下調査中だけど……ついてきて」
ヴィルリエは出口のドアに親指を向けると、ズカズカと足音を立てながら仮眠室から出て行く。
リリスティもベッドから慌てて起き上がり、傍のコートハンガーにかけてあった軍服の上着を羽織りながらヴィルリエの後を追った。
程なくして、窓のそばに立ったヴィルリエは、空を指差した。
「恐らく、原因はアレね」
「……これは!?」
リリスティは、空に広がる薄く、青白い膜のような物を見て驚愕の表情を浮かべた。
「まさか……妨害工作!」
省13
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