イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (955レス)
上下前次1-新
88: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/02/22(木)01:44 ID:aU/uTKjy0(1/3) AAS
マルチェロ「あれは天才のなせる技よな…ところで提督、隣に座ってもよいか?」
提督「ええ、どうぞ♪」
ライモン「コーヒーもどうぞ、マルチェロ」
マルチェロ「かたじけない……いや、せっかく行って来たのでヴェネツィアの話をしようと思ってな…このように写真もあるぞ♪」
提督「どれどれ…あら、上手♪」
省33
89: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/02/22(木)02:31 ID:aU/uTKjy0(2/3) AAS
チェザーレ「ほう、面白くなってきたな…それで、その不届き者はどうなったのだ?」
マルチェロ「まぁまぁ、物語は順を追っていかないと…♪」
アオスタ「一般人相手に喧嘩なんて…私たちは本気になったら力が違うんですから、そういうことはしてはいけないって言われているでしょう……」
ジャコモ・ナーニ「まぁまぁ、今はマルチェロの活躍を聞いてあげて下さい…♪」
………
省36
90: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/02/22(木)03:21 ID:aU/uTKjy0(3/3) AAS
…ヴェネツィア・歓楽街の橋…
マルチェロ「おーおー…いるいる♪」
モチェニーゴ「美人が多いのは相変わらずだ…もっとも、百合専門のお姉さまたちがいるとは……いい時代だな♪」
ナーニ「ふふ、それではここからは単独行動だな…お互いに大漁を♪」
エモ「…う、うん……ほんとにいいのかな…」
省24
91: 2018/02/24(土)22:56 ID:5bKaDpmHo(1) AAS
乙
92: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/02/27(火)10:31 ID:EyPC3YVZ0(1) AAS
しばらく投下できずにいてごめんなさい、インフルエンザって怖い……身体に相談しつつちまちま投下していくので、よかったらお付き合い下さい…
…ちなみにもう少しでイギリスのグレイ少将とドイツのヴァイス中佐が登場してきます
93(1): 2018/02/27(火)16:23 ID:OEqJEJFto(1) AAS
いっち、ちゃんと食べろよー
94: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/01(木)00:12 ID:bBCc8HBA0(1/5) AAS
>>93 グラツィエ…土曜日辺りは暖かい紅茶に砂糖とレモン、ラム少々を垂らしたものやショウガ入りスープで過ごしていましたが、おかげさまでこの数日は口も開くようになり、ちゃんと食べてます……とりあえず、せっかくなので少し投下していきます…
95: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/01(木)01:29 ID:bBCc8HBA0(2/5) AAS
提督「じゃあマルチェロたちはクルティザンのお姉さんたちと刺激的なひとときを過ごしたわけね♪」苦笑しながら両手を上げ、肩をすくめた提督
マルチェロ「いや、それで済めば良かったのだがな……本官がフローラ嬢のお店にお邪魔していた時に…」
提督「…え、まだ何かあるの?」
………
…ヴェネツィア・高級娼館「白百合館」…
省27
96: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/01(木)02:14 ID:bBCc8HBA0(3/5) AAS
マルチェロ「…という訳で、素敵な時間の最中だと言うのに無粋な憲兵に踏み込まれた……という訳なのだ」
提督「…」
リットリオ「ふふっ、それもいい思い出ですよ♪」
ガリバルディ「そうよ…それにそのちんぴらを運河で「洗ってやった」話、痛快でいいわ♪」
トレント(トレント級重巡)「そうですね…少しはらはらしましたけど、なかなか面白いお話でした」
省31
97: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/01(木)22:34 ID:bBCc8HBA0(4/5) AAS
…しばらくして…
カヴール「はい、この書類は処理できました」
提督「ありがとう、カヴール」
リットリオ「…ふーん、ふふーん♪」てきぱきと書類を片づけるカヴールと、少し飽きっぽい代わりに速度の速いリットリオ…
提督「ふぅ、そろそろ五分の一は終わりそうね……って、やっぱり…」
省23
98: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2018/03/01(木)23:36 ID:bBCc8HBA0(5/5) AAS
…夕食時…
ムレーナ(フルット級中型潜)「それにしても査察か…なんなら私が片を付けようか」
…滑らかに波打つ金褐色の髪がウツボの尾びれのように背中に流れているフルット級中型潜の「ムレーナ」(ウツボ)……級名が「波」の優雅な言い方から来ている「フルット」級だけあってどの娘も端正な身体付きで、顔もミュシャの絵のように美しく、実際の性能もイタリア中型潜の中でも最も優れていたとされる……スクアロ級の「スクアロ」がしていたアル・パチーノの物真似は「本家」ムレーナの物真似で、こちらの物真似は絵のように美しい顔立ちもあいまってすごみもある…
提督「駄目よ、憲兵相手にもめ事をおこしちゃ」
ムレーナ「そうか…必要ならボート遊びに連れ出して、沖でこうしてもいいのだが……」しゅっ…と喉を切り裂く仕草をしてみせる
省24
99: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/02(金)00:30 ID:wfZkV8FD0(1/2) AAS
…ある日…
提督「はぁ…海外の提督さんたちが来る前に特別監察なんて……まったく、憲兵隊には私の事を恨んでいる誰かがいるに違いないわ」優雅な姿勢でコーヒーにグラッパ(※ぶどうの絞りかすブランディ…イタリア特産)を垂らすと、香りを楽しんでからすすった
チェザーレ「提督ほどの女たらしならそれは恨まれるだろうな…んっ!」
提督「だとしてもそれを特別監査でぶつけてくるなんて…まったく、底意地が悪いわ」
チェザーレ「かもしれぬな…ぐぅっ!」
省27
100: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/02(金)23:44 ID:wfZkV8FD0(2/2) AAS
バンデ・ネーレ「どうかしたの?」…相変わらず「黒備えのジョバンニ」だけあって黒一色の格好をしているジュッサーノ級軽巡「ジョバンニ・デレ・バンデ・ネーレ」……中性的な顔立ちで背が高く、かなり華奢な身体付きをしている…
提督「いえ、ダ・ヴィンチの発明品の話…そういえば、ミラノはどうだった?」
バンデ・ネーレ「うん、楽しかった。いっぱい買い物もできたし、黒い服もうんとあって…そうだ、ちょっと着替えて来る♪」…部屋に駆けていくと、しばらくして戻ってきたバンデ・ネーレ
バンデ・ネーレ「どうかな…ボクに似合うって店員さんは言ってくれたけど」黒のしっとりしたスカートに袖なしのハイネックセーター、それにオニキスをあしらった銀のアクセサリー…
提督「…とっても綺麗よ、バンデ・ネーレ……同じ黒でも、すーっと吸い込まれそうな艶のある黒ね」
省33
101: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/03(土)00:24 ID:Rd+pmMDk0(1) AAS
…数日後・食堂…
提督「……いよいよ特別監査の日ね。ライモン、準備はいいわよね?」
ライモン「はい、万全の態勢を整えてあります」
提督「助かるわ…みんな、今日は海軍憲兵隊の査察があるから、くれぐれも粗相をしたり裸でうろついたりしない事……廊下でキスしたりもダメよ」
エウジェニオ「あら、あいさつもいけないの?」
省34
102: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/04(日)23:24 ID:kgnaoGaY0(1) AAS
カルディナーレ「それでは早速ですが…カンピオーニ少将」パラパラとファイルをめくる…
提督「何でしょう?」
カルディナーレ「これからいくつか質問をさせていただきます…別に公式な査問という訳ではありませんが、正直にお答えください」
提督「ええ、どうぞ」
カルディナーレ「…まず、あなたの経歴ですが……士官学校を優秀な成績で卒業。運動は全般的に不得意ながら水泳と射撃は成績上位で、座学では特に海軍史、文学で優秀な成績。卒業後はフリゲート「インパヴィド」級での海上勤務を始め、ナポリ、ミラノ、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ローマなど主だった司令部や基地で勤務していますね」
省30
103: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/05(月)00:02 ID:YO26LppB0(1/2) AAS
…鎮守府・廊下…
カルディナーレ「それにしても立派な施設ですね、手入れもよく行き届いているようです」
提督「ええ、毎日過ごす施設ですから…まずはどこを見たいですか?」
カルディナーレ「そうですね、まずは通信室を」
提督「分かりました…あら、ルチア♪」
省37
104: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/05(月)00:33 ID:YO26LppB0(2/2) AAS
提督「次はどうしますか?」
カルディナーレ「そうですね…重巡ザラ級の部屋はどうなっていますか?」
提督「ザラ級ですね、ではこちらへ…♪」
ガリバルディ「…」ガリバルディがすっと手近な部屋に入って行った…
…ザラ級の部屋…
省32
105: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/06(火)01:50 ID:Mzi6XeuM0(1/2) AAS
…食堂…
提督「ここが食堂です…食事の邪魔になるのでテレビは置いてありませんが、レコードとCDのプレーヤーは置いてあります」…さりげなく隅のバーカウンターには布をかけて、見えないようにしてある
カルディナーレ「そうですか…そう言えばちょうどお昼時ですね」
提督「…よかったらお昼を食べていきませんか?」
カルディナーレ「いえ、結構です……昼食は査察を終えてから、来る途中にあった町で食べますので」
省31
106: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/06(火)02:33 ID:Mzi6XeuM0(2/2) AAS
…鎮守府・廊下…
提督「ではこれから体育館の方へ…」
カルディナーレ「ええ…///」頬が桜色に染まり、しきりに眼鏡をずり上げては目をぱちくりさせている…
提督「どうかしましたか?」
カルディナーレ「いえ…どうも先ほどのワインが思っていたよりも効いてしまったようで……」
省38
107: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/07(水)01:31 ID:Pw0TOCG/0(1/2) AAS
…しばらくして・執務室…
カルディナーレ「…それにしても、カンピオーニ少将」床にひざをつき、提督の膝の上にあごを乗せていたカルディナーレがおもむろに口を開いた…
提督「んー?」椅子に座ってカルディナーレの頬を優しく撫でながら小首をかしげる…
カルディナーレ「さっきの言葉ですが…正直私にそこまでの魅力があるようには思えません」
提督「そんなことないわ♪」
省34
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 848 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.019s