[過去ログ] 大藪春彦(16) (986レス)
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902(1): 2015/06/14(日)00:45 AAS
まだ上巻の途中なのでわからなかったのですが、その展開のための描写だったんですね…
これからは読破してから意見を述べるようにします
903: 898 2015/06/14(日)00:57 AAS
>>902
ネタバレスマソ。
904: 2015/06/15(月)11:48 AAS
スェーター
905: 2015/06/15(月)11:56 AAS
こんなクールな小説を冴えないおっさんが書いていたという事実
906: 2015/06/16(火)19:56 AAS
ゴッグル
907: 2015/06/17(水)11:39 AAS
コルトはどこが救済するの?
908: 2015/06/18(木)15:41 AAS
ヴィブラムソール
909: 2015/06/19(金)02:00 AAS
どっかの文芸雑誌で医療小説100選みたいなのやってたけど
戦バラはカスリもしていなかった…
俺的には大藪最高傑作なんだが。
女豹に出てくる法皇中野ファミリーといい、筒井康隆の「問題外科」とかに近いノリが大好き。
910: 2015/06/20(土)02:59 AAS
戦士のバラードは大藪春彦がマトモな作品を描いてた、かなり後期の作品で、オレも大好き
よく言われる、晩年の作品の無意味なリフレインは実は、その萌芽は割と初期から見られる
ハイウェイハンターシリーズあたりからその匂いはするし、戦士のバラードにもその兆候は見える
これは作品の多くが週刊連載で、各週連載内において、その週から読み始めても読者か楽しめる、山場、揺れ場を入れざるを得なかったことがあると思う
しかし、中期、後期に至るまでの作品でも、似たような場面の繰り返しが連続していながら、全体のプロットをダイナミックに構成することで、それがさほど気にならない、作品も多い
代表例としては、エアウエイハンターシリーズ全般、傭兵たちの挽歌、戦士のバラードなど
反対に、それよりも前、あるいは同時期の作品でも、最初は面白いのに、同じようなエピソードの繰り返しで、全体の流れが平板になり、その退屈さを、戦闘シーンの派手さのエスカレーションで安易に補おうとするも、
最後はプロットのみならず、描写そのものも荒くなり終わるものも多い
代表例は、処刑軍団、獣たちの黙示録
これが晩年になると、とても困ったことに、プロットそのものが最初から面白くなかったり、無理がありすぎたりする作品が増えてくる
省6
911: 2015/06/20(土)05:18 AAS
うん…(肯定)
戦後のカオス→伊達邦彦
高度成長期→西城秀夫
バブル→杉田淳
に尽きると思う…
だけど、それぞれの時代のはざまに微妙な「ひずみ」とも謂える「社会と個人の価値観の対峙」があり、社会悪のレベルも'50〜'80s迄に変化して行った事も
見逃せないと思う。
乱暴な言い方をすれば、
「沖元首相〜江藤前首相〜現政権」に対する
「国民の政治的信条・信仰・良心の自由」をギリギリまで突き詰めた様な印象が
省2
912: 2015/06/20(土)08:08 AAS
大藪作品を縦覧してみると、ほんと凡百の作家ではなかったと思う
伊達邦彦に始まり、街の小悪党にとどまらない壮大なピカレスクロマンを日本で確立した功績はあまりにも大きいし、他のハードボイルドでは成立しないような主人公を産みた増してきたことは、作家としての稀有な創造性を感じさせる
敵に捕まれば臆面もなく命乞いし、恐怖のあまりションベンを漏らしながらマシンガンをフルオートで撃ちまくる西城
大藪が我が子の大病を経験したことで、生まれた片山健一は、妻子を殺され、復讐の鬼になり、最後は喪った妻子や、最後に愛した女の幻に導かれながら生きようとしながらついに倒れるという、今までの大藪ヒーローとは異なる異端を極めた
さらに晩年近くには、我慢に我慢を重ねた、リーマンがついに爆発するカタルシスでは並ぶものとてない戦士のバラードなども忘れられない
913: 2015/06/20(土)08:42 AAS
もちろん作品の欠陥を多く、数えればキリがない
銃器描写にしても、ボルトアクションの猟銃以外の銃器の描写は結構危うい
特にM16系の構造に無知で、ストックを折りたたむ構造に改造する主人公がいたり
西城がM19にサイレンサーを付けて撃ちまくっていたり、優れた作品群ですら、かなり無茶苦茶な描写がある
人物も然りで、トロフィーを横取りされて、核爆発を起こすヘッドハンターを始め結構無茶苦茶をさせている
それらをして、大藪作品はすかっと読み飛ばす、使い捨て作品と評する人たちがいる
しかし、無茶苦茶な破綻しがちな各設定や、人物描写にも関わらず、多くの読者を惹きつけ、主人公に感情移入できるのも、
大藪自身が終生抱きつづけた、国家に見捨てられた時の、激しい怒り、神学校時代に見た、現実のあまりの醜さ、何も生み出さなかった安保闘争の狂気への激しい拒絶などに読者が共鳴したからではなかろうか
その典型が戦士のバラードで、息子や自身の大病を契機にして、大藪が興味を持って調べた事実を元にして執筆された本作は、実は、安富の親父を始め、悪徳開業医や大学病院の医師たちそのものには沖や江藤のような巨悪は存在しない
省2
914: 2015/06/20(土)10:52 AAS
平岡正明氏が似たニュアンスの 話を解説で述べてたかも
知れないが、敢えて繰り返すと、個人の実存と戦後史の対峙なんだと。
…M16系列の「折り畳み式銃床」については、M4A1や、 XM177E2みたいなテレスコピックストックと読者が脳内変換すれば良いんじゃないか?
'60年代初めにそこまで情報が豊富だった筈が無いし実射する為に福生や立川にあった米軍基地の軍人と交流した人だもの…
Wikiやgooみたいな「便利」はなかったんだよ。
915: 2015/06/20(土)13:17 AAS
ハリー先生の、銃器に関する知識については、かばいようはないよ
そもそも、いかな70年代とはいえ、紀伊国屋に行けば、ガンズアンドアンモやガンダイジェストは売られてるわけで、事実、中学生の俺は、それを読んであれこれ知識を吸収したもんだよ
さらに、氏がほんとに銃のことを知らないなと、確信したのは、80年前後、コンバットマガジンを出してたワールドフォトプレスの今井今朝晴社長に誘われて、
同社が発刊したムック本(スーパーガン、だったかマグナムガンだった)の取材にハリー先生も同行し、米国で各種銃を撃ち、レポートした記事を読んだ時、
ほんと、ありふれた銃しか撃ってないにもかかわらず、「初めて撃つ銃が多く、興味深かった」と書いていたのを読んだ時だった
当時は、既に日本でも床井雅美や岩堂憲人のような著名な銃器研究家の著作もでていたし、60年代から月刊ガン誌もあり、そこそこ銃器の情報は入手可能だった
さらに、フォローしようがないのは、氏は晩年に至るまで、ダブルアクションリボルボーでファニングをやっていること
これなんて、もはや冬至の出来のあまり良くない日本のモデルガンのトリガーを一度引けばわかることなんだがねぇ
916: 2015/06/20(土)23:32 AAS
実銃でハンドガンについてはほとんど経験なかったのではないかなぁ。
日本で所持してた実銃のうち拳銃はごく僅かな種類だったろうし、まして射撃経験となれば…
ハンティングの射撃経験以外でハンドガンやアサルトライフルなど多数撃つ機会 はアメリカ領内に取材同行しない限りなかなか無さそう。
917: 2015/06/20(土)23:58 AAS
オマエラには愛が足らんよ
誰も銃の詳細に拘って読んじゃいない
餓狼の弾痕や暴力租界が俎上に上げられるが
あの面白さを理解できないのであれば
そもそも大藪作品を読まなければよい
918: 2015/06/21(日)02:13 AAS
ハリー先生はおそらくツールとしての銃にしか興味がなかったのではないかと思われる
それが端的に現れているのが、氏の愛銃選び
氏は多分、晩年までサコーの308WINを愛用していた
作中では、7ミリレミントンマグナムや、338ウインマグ、などなど綺羅星のごとくハイパワーライフルを登場させ、細かい描写をしていたが、現実の愛銃は308というたころに、見識を感じたものだった
なぜなら、日本の猟野における射程と、ゲームの種類を鑑みると、300メートルを超える射程は非現実的すぎるし、日本最大のゲーム、ヒグマですら308ですら十分事足りるから
919: 2015/06/21(日)20:41 AAS
虚構と現実を混同するなってことよ
920: 2015/06/22(月)00:15 AAS
大藪ヒーローといえば「女=ヤリすて」のイメージが多い中
矢吹貴は恋人の為に殉死するようなキャラだったから
それはそれで違和感あったな。
921: 2015/06/22(月)03:09 AAS
片山健一、武田進、鳥羽崇に至っては見事に両立させてたような…
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