[過去ログ] 煩悩の十二国記*十四冊目 (1002レス)
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11: 2011/02/03(木)07:11 ID:o+8sYHV7(1/14) AAS

12: 2011/02/03(木)07:22 ID:o+8sYHV7(2/14) AAS
朝ご飯の時間です

書き込めるのか…

浩瀚×祥瓊

やや、浩瀚が、鬼畜?
でも、愛はたんまり

10落とします
13: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:23 ID:o+8sYHV7(3/14) AAS
避けられている。浩瀚は小さく溜め息を吐いた。自室の寝台の上でゆっくりと目を閉じる。祥瓊は夏以来…この寝室に来る事はなかった。
暦では秋に入る。身体を触れ合わす事が許されなくなって…約二か月たっていた。
直接的な原因と言えば…祥瓊が主上と台輔の寝間を覗いてしまった事だろう…。ひどく怯えた様子で、震えていた。刺激が過ぎたかと…あの時は苦笑いしたが…。
なにか…間違えたのだろうか…。手が勝手に寝台の枕元を探っているのに気がつき、下ろした。煙管は範の件があってから止めた。
嫌われたか?…そう考えてみる。政務の合間に主上の傍らでなにかを話したり、笑ったりして…視線が合うと、ふっと逸らされる。…だが…その頬に走るのは…決して嫌悪の表情ではない…と思う…。どこを見たらいいのか、わからない…そんな表情だ。
主上の寝間を見て怯えたのが恥ずかしかったのだろうと、始めの頃は微笑ましく見ていたのだが…。
気がつかないうちに、唇を撫でていた。…口付けすら…していない。煙管もない、口付けもない…口寂しいな…そう小さく笑った。
ゆっくりと眠りに身体を委ねながら瞼の裏にあの青い髪を思い浮かべる。
いろんな表情を見た。泣いたり、笑ったり…驚いたり…そして、華がこぼれるように微笑む。
…蕾に戻りたがってるのかもしれない。
省13
14: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:24 ID:o+8sYHV7(4/14) AAS
「冢宰自ら…」
景麒が困惑したように呟く。陽子が肩を竦めた。
「本気だと分からせるためだ。」
不正は許さん…だが、悔しい事にその裏をかく役人は必ずいるのだ。だから、見張る。あらゆる所に目をやるために。だが…陽子の指が湯飲みの縁をなぞる。
「…なかなか、人がいないな…」
信頼できる官…。その思いは皆同じなので、無言になった。

今日はもう上がれと言い残し、陽子と景麒は部屋を出て行った。頭を下げてそれを見送り…浩瀚は、部屋で茶器を下げている祥瓊の後ろ姿を見た。
…気を使われたのか…そんな気もしたが…知らないはずだと首を振る。
「…祥瓊…」
名を読んで、ああ名を呼ぶ事すら久しぶりだと思った。祥瓊の肩が一瞬揺れ、何事もないように、なんでしょうと声がする。…振り返る事もしなくなったか…。
省22
15: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:27 ID:o+8sYHV7(5/14) AAS
そう聞いた祥瓊に陽子はきょとんとし、そして今までに見た事のない艶やかな顔をして笑った。
「…好きな奴のすることだ。なんでもかまわないさ…」
いろんな仲直りの仕方がある。浩瀚はそう言い方を変えたけど…祥瓊はようやく分かった。
いろんな愛し方があるのだと。
そう思ったら…もう駄目だった。いろんな愛し方がある。浩瀚は?いつも優しいだけの愛撫をくれるあの人も…あんな…激しい愛し方をすることがあるのだろうか…。
そう思ったら、顔を見れなくなった。声を聞くだけで、身体が逃げてしまう。なんで逃げるのか自分でもわからないまま、浩瀚が視察に行ってしまう事になった。…部屋においでと言われて…いけなかった。
自分がなにを言いたいのか…わからなかったから。

そして…浩瀚が金波宮を出て半月の事だった。朝議が終わり、陽子と景麒にお茶を淹れていた時。転ぶようにして下官が駆け込んで来た。表情を険しくした陽子が立ち上がる。その下官が叫んだ。
‐冢宰襲撃‐
陽子が部屋を飛び出し、景麒が後を追う。祥瓊は自分が茶器を床に落としたことも…気がつかなかった。
省21
16: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:29 ID:o+8sYHV7(6/14) AAS
「麦州侯だぞ…冢宰だぞっ…あの人が死んでたまるかっ!」
桓碓の怒鳴り声のような悲鳴を聞いて…祥瓊の瞳から初めて涙が零れた。

油断があった。次々飛び込んで来る知らせに陽子は苦い思いをしていた。景麒も使令を走らせより詳しい現場を見ては知らせて来る。
…抜き打ちという形が、逆手に取られた。最少人数で移動していたのを尾行けられ襲われた。襲ったのは盗賊。だが…役人と結託していなかったとも言えない。
なぜなら、襲撃した盗賊たちが、逃げた先で矢に射ぬかれて死んでいるのが見つかっている。
…陽子は表情を無くしたまま指を組んで次々入って来る知らせを聞いていた。その横でやはり顔色を無くした景麒が使令の言葉を聞いている。
「主上…」
景麒が陽子に声をかけた。陽子が目線だけで促す。
「…冢宰は目を覚ましたようです」
「怪我は」
省22
17: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:31 ID:o+8sYHV7(7/14) AAS
人気が無い事を驚いたように回りを見回す。
「祥瓊を置いて行くから」
そのつもりで祥瓊と共にここに来ていた。陽子の言葉にほっとした顔をした祥瓊は、首を横に振った浩瀚を見て再び表情を曇らせた。
「女史の手間はいりません」
浩瀚が陽子に話す。
「先程、虎嘯が見舞いに来てくれました。桂桂をよこすよう頼んでます。…女史は主上のおそばに」
はっきりとした言葉にそうか…と頷くしかできなかった。なにか…違和感…陽子が眉を潜める。
祥瓊と共に建物を出て…気がついた。
浩瀚は一度も祥瓊を見なかった。

季節が変わる。浩瀚がたまに顔をしかめながらも朝議にでれるようになったのは、風が冷たくなるころだった。
省13
18: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:32 ID:o+8sYHV7(8/14) AAS
なにを思って立っているのだろう。そうぼんやりと外を眺めていた浩瀚の視界に白い物がかすめた。

雪?

小さく細かい雪がゆっくりと舞い出した。…もう、初雪が来る時期だったのか…。時の流れの早さに軽く頭を振る。浩瀚は架けておいた上着を手に取ると、外に向かうために寝室を出た。

扉が開く。
祥瓊はゆっくりと顔を上げた。扉に凭れるようにして浩瀚が立っている。毎夜の事だ。戻りなさいと言われて…扉に消える。
わたしは…なんでここにいるんだろう…気がつけばここにいた。始めは立っている場所がどこかもわからなかった。
浩瀚がこの建物に戻り、祥瓊をいらないと陽子に言った。それから…気がつけば、部屋の灯が消えるまでここにいた。
灯が消えるのを待って…ああ、あそこにいるんだと安心して自分の部屋に戻った。
そんな夜が続いて…部屋の灯が消えた後だった。扉を開けた浩瀚が、戻りなさいと一言だけ言った。…入れてもらえないんだと…わかった。でも…またここにいる。
わたしは…なにをしているの…。
省19
19: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:34 ID:o+8sYHV7(9/14) AAS
「…私は怪我をして、気が立ってる。なにをするか…わからんぞ…」
浩瀚の瞳が見た事のない光を帯びた。いつもの穏やかさが消え、ただの男だと…。祥瓊の指が浩瀚の胸に伸ばされた。
思わず、祥瓊の手首を絡めとり睨み付けていた。祥瓊の身体が大きく揺れ、留めていた髪が解けて空を舞う。
「いいかげんにしろっ!祥瓊っ!」
私に構うな!私にお前を傷つけるような事をさせるなっ!
祥瓊が顔を振り仰いだ。
「あなたになら、なにをされても構わないからよっ!」
青い瞳が揺れる。その瞳が浩瀚を睨んで放さなかった。
「…あなたが…いろんな、仲直りがあると…言ったじゃない…。」
いろんな愛し方があると…。浩瀚の顔に驚いて…そして、苦渋の表情が浮かぶ。
省21
20: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:37 ID:o+8sYHV7(10/14) AAS
いや…だめよ…うわ言のように呟いたのを咎めるように再び、突起を捩じられた。
「…っあん…っ」
浩瀚が祥瓊を柱に押しつける。ようやく背中に安定したものを感じ、祥瓊はほっと息を吐いた。
「…立って…」
言われて頷く。足の間が辛い。既に興奮し、雫が太股を伝っている。知られたくない…そう思い、身体を捩った。
「ちゃんと…立つ」
小さく頷く。浩瀚が唇を首に這わす。あぁと甘い息が漏れた。気持ちいい…。襟足に顔が潜り込み、甘噛みした。
「…もっと…」
景麒のように…歯跡をつけて…。
「ひっ?!」
省25
21: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:39 ID:o+8sYHV7(11/14) AAS
あぁと祥瓊が身体を捩った。ひどいわ…言わないで…
浩瀚の指が、祥瓊の秘部をまさぐり濡れた指先で、祥瓊の唇を押さえた。
「…言うんだ…祥瓊…」
いや…と首を振ると、また浩瀚の指が秘部をまさぐる。そして今度は雫を掬うようにして、祥瓊の唇を濡らした。
「…こんなに…なってる」
霞みがかった瞳をした祥瓊が、舌先を伸ばした。ちろ…と浩瀚の指を舐める。猫の様な舌の動きに魅入られるように浩瀚は祥瓊を見つめた。
祥瓊を支えていた腕を放す。ずるずると祥瓊は自分の着物の上に座り込んだ。ぼんやりと浩瀚を見る。浩瀚はゆっくりと身体を祥瓊から起こし自分で着ているものを脱いだ。
ぼんやりと見ているうちに、祥瓊の前に浩瀚が立っていた。
「祥瓊…」
浩瀚の手が今夜初めて優しく祥瓊に触れた。その優しさに涙がでそうになる。
省23
22: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:40 ID:o+8sYHV7(12/14) AAS
もう…荒れてないのかと、恐る恐る祥瓊も浩瀚の背中に腕を回した。
「…なにを言って…いいんだか…」
深く溜め息を吐かれ、浩瀚の身体が祥瓊に凭れかかる。温かい…。その温もりと重さが嬉しかった。
浩瀚の手が無心に祥瓊の髪を撫でる。手の平の大きさに安心する。
「…おかえり…なさい」
ようやく…自分の所に戻って来た…そう感じて嬉しかった。祥瓊の閉じられた瞼から涙が零れる。
浩瀚の背中を撫でていた祥瓊の指が、引きつれたような痕に触れた。
「…ここ?」
「ああ…もう、わかりにくいな…」
白く引きつれたような傷。刺し貫かれた矢の痕。祥瓊の唇がそこに当てられ軽く吸い上げた。浩瀚の顔がしかめられる。
省12
23: 浩瀚×祥瓊 雪 2011/02/03(木)07:42 ID:o+8sYHV7(13/14) AAS
初の…お口ででしたな…
新しいスレでの初投下
お目汚ししつれい

この話の陽子のエロは前のスレにあります
27
(1): 2011/02/03(木)22:50 ID:o+8sYHV7(14/14) AAS
なかなか、日常に帰れません。
仕事中、頭だけあーだから、こーしてと考えているうちに、無表情になったと笑われました。

前スレでも、書きましたが、気をつける事があったら教えてください。

おやすみなさい
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