ミカサ「この長い髪を切る頃には」 (933レス)
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896: 2014/04/30(水)18:21 ID:FyaKheRQ0(9/15) AAS
パーティー後。自宅の宮に帰還後。
レナ(エレン)『なるほど……二人して引き籠っていたから誤解されていたのですね』
タイ王子(ジャン)『ああ。今度からは面倒だけど、片方ずつ、交互に必ず出席しよう。兄上にいろいろ邪推されるのは面倒だ』
レナ(エレン)『そ、そうですか……』
レナ(エレン)『あの、でも…そういう事でしたら』
省19
897: 2014/04/30(水)18:51 ID:sBfH9T620(1) AAS
コンコン。
レナ(エレン)『? 何かしら』
レナ(エレン)『タイ様、何か忘れ物でも…』
しかしドアの前に居たのは、あの時の召使い(エーレン)。
レナ(エレン)『こんな夜分にどうしたの? 何かあったのですか?』
省39
898: 2014/04/30(水)18:51 ID:FyaKheRQ0(10/15) AAS
劇中劇パートが長くて申し訳ない。もうちょっとだけ続くが、
ここで一旦区切ります。続きはまた。
899: 滅壊コメント 2014/04/30(水)20:05 ID:MpPX99vkO携(1/2) AAS
残り101回、応援してるぜ!最高のクライマックスを見せてくれ!
900: 滅壊 2014/04/30(水)21:16 ID:MpPX99vkO携(2/2) AAS
900
後はお前がやれ!
お前は天才だ。
決して荒らしてる訳じゃない。応援しただけだ。
901: 2014/04/30(水)21:48 ID:FyaKheRQ0(11/15) AAS
レナ(エレン)とタイ王子(ジャン)の仲は順調に良くなっていく。
割と頻繁にパーティーにも顔を出すようになり、下々の間ではレナ(エレン)の評判が良くなっていく。
他の姫様と違って気位も高くなく、優しくて思いやりのある王女だったからだ。
そして人々の間では、次第に、レナ(エレン)の仮面の下の火傷を治して差し上げたいという話が出てきたり、薬を王宮に届けようとする者まで現れる始末。
省17
902: 2014/04/30(水)22:13 ID:FyaKheRQ0(12/15) AAS
その時、ジャンの「あーうー」という態度に、エレンが、
レナ(エレン)『私の事は気になさらずに』
タイ王子(ジャン)『!』
レナ(エレン)『どうか、お願い致します(深々と頭を下げる)』
タイ王子(ジャン)『……………分かった』
省16
903: 2014/04/30(水)22:23 ID:FyaKheRQ0(13/15) AAS
ジャン「もうどうすんだよこの先……(小声)」
エレン「し、仕方ねえだろ! このままいくしか…! (小声)」
ペトラ「うん、今のは良かったわよ。エレン、でかしたわ(小声)」
オルオ「だがペトラ。話の筋が少しずつズレている以上、減点対象は免れねえ。ここから先は、台本無視でもいいから、とにかくエレンのアクションに任せる方向にしないか? (小声)」
ペトラ「そうね。もうこうなったら腹括るしかないわ。エレン、貴方がこの舞台を指揮して。皆を導いて(小声)」
省5
904: 2014/04/30(水)22:47 ID:FyaKheRQ0(14/15) AAS
役者さんは舞台に上がる際に『ドウラン』という油の濃いメイクを入れる。
それは照明の熱から顔を守る為であり、またそれによって、いろんな役どころを演じる事が出来る。
エレンも仮面の下には女性の顔を作っていた。
エレンの素顔は直接的には観客には見せないが、鏡越しに一瞬だけジャンがエレンの素顔を見るシーンを入れていたので、その関係で最初から素顔の上に仮面をかぶっていたのだ。
お客さんの席の角度によってはエレンの素顔が見える可能性もあるし、真実がバレるシーンで、その設定を無視したらそれこそ劇が進まない。
省6
905: 2014/04/30(水)23:29 ID:FyaKheRQ0(15/15) AAS
すみません。出来ればキリのいいところまで書きたいけど、
明日は予定有るんで、夜更かしできない。時間ない。
演劇大会編を出来れば1000レス以内に収めたいとは思いますが、
途中でコメント入っちゃうと、レスが(絶対)足りなくなるので、
ここから先はどうか、気持ちを押さえてレスをお控え下さい。ご協力お願い致します。
あ、ちなみに1000超えても、次スレ立てて続きは書きます。
2はある。予告しておきます。
………もし収まらなかったら、2で続けるけど、
すっごくキリが悪くなると思う。まあ、そん時はその時で。ではまた。
906: 2014/05/01(木)18:50 ID:4HlcJnpk0(1/11) AAS
エレン「………」
エレンは何か考え込んでいる。そしてふと、私の方を見た。
エレン「……ミカサ(小声)」
ミカサ「何? (小声)」
エレン「お前ならどうする? (小声)」
省31
907: 2014/05/01(木)18:52 ID:4HlcJnpk0(2/11) AAS
レナ(エレン)『………はい』
タイ王子(ジャン)『……もしかして、兄上に見初められるのが嫌で……か?』
ここはそのまま。
レナ(エレン)『はい。加えて言うなら、カプリコーン国との婚儀そのものを壊すつもりでした』
タイ王子(ジャン)『……すまなかったね。そうとは知らず、自分が代わりに君を貰ってしまった』
省33
908: 2014/05/01(木)20:51 ID:4HlcJnpk0(3/11) AAS
エレンの顔は、私から見たら十分美少女だと思う。
でも、難癖をつける人間は必ずいる。「ブスに美少女役をさせるな」という中傷だってくるかもしれない。
そのリスクを背負っても、エレンは話の筋を修正する方を選んだのだ。
そしてお話は進み、召使い(エーレン)が遂にレナ(エレン)の秘密を知り、それを主人であるライ王子(オルオ)に進言する。
ライ王子(オルオ)はレナ(エレン)の秘密を知れば、自分の妃に迎え入れようとするだろう、と。そう考えて。
省36
909: 2014/05/01(木)20:55 ID:4HlcJnpk0(4/11) AAS
レナ(エレン)『こ、怖かった……(ドキドキ)』
タイ王子(ジャン)『ごめん。まだ立体機動装置を使い慣れてなくてね』
レナ(エレン)『いいえ、大丈夫です……(フラフラ)』
タイ王子(ジャン)から離れて立とうとするものの、腰が抜けているレナ(エレン)。
タイ王子(ジャン)『! …………』
省38
910: 2014/05/01(木)21:15 ID:4HlcJnpk0(5/11) AAS
控室に戻ってわいわい言いながら、メイクや衣装を外して制服姿に戻る。
大道具の私達は次の学校の手伝いがあるのでまだ仕事が残っているが、役者達はここで自分の役目は終わったようなものだ。後はそれぞれの係に戻るだけである。
エレン「あーしんどかった。まじで心臓止まるかと思った……」
ジャン「同感だ……仮面外れた時、やばかったな……」
省22
911: 2014/05/01(木)21:53 ID:4HlcJnpk0(6/11) AAS
そんなこんなで私達の出番は終わり、大道具の私は他校の公演を手伝った。
全ての公演が終わり、結果発表までしばし時間が空いた。
その間、舞台裏の後片付けをしていたら、大道具の先輩と思われる他校の生徒に声をかけられた。
大道具3年「ねえねえ、君、講談の1年だよね」
ミカサ「…………(無視)」
省31
912: 2014/05/01(木)22:11 ID:4HlcJnpk0(7/11) AAS
にしても、一体どうしたんだろう。何かあったのだろうか。
スカーレット「………いや、まさか。でもねえ」
ミカサ「スカーレット先輩、どうしたんですか?」
スカーレット「いやね。集英が既存の話をパクッて創作だと言い張ってるかもって話。幕の外で話してた子、いたじゃない?」
ミカサ「その、既存と創作の違いって何ですか?」
省23
913: 2014/05/01(木)22:48 ID:4HlcJnpk0(8/11) AAS
マーガレット「悔しいいいいい! プロの漫画のネタを舞台脚本化したら面白いに決まってるじゃない! そんなの勝てる訳ないわよ!」
スカーレット「まあまあ……でもこれって、審査員の中で誰かが気づく可能性もあるよ?」
マーガレット「でも審査員の人達、年食ってる人ばっかりだったわよ。ジャンプー読んでいる世代がいるとは思えないけど」
オルオ「そこは読んでいる審査員がいると信じるしかねえだろ。……賭けだが」
ペトラ「……そうね。ここで私達がうだうだ言ってても仕方がない。このジャンプーをもって直訴しても、私達では……」
省21
914: 2014/05/01(木)23:04 ID:4HlcJnpk0(9/11) AAS
審査員『岩波高校………優良賞』
審査員『偕成高校………優良賞』
審査員『講談高校………最優秀賞』
聞き間違いではない。
勝った。
省26
915: 2014/05/01(木)23:22 ID:4HlcJnpk0(10/11) AAS
審査委員長「私は本気で女性が演じていると途中まで勘違いしていたよ」
エレン「え?」
審査委員長「『エレン』という名前は女性に多いじゃないか。まあ、男性にもいなくはないが。君の演技は大変素晴らしかった。これからも頑張って下さい」
エレン「あ、ありがとうございます……(照れる)」
パチパチパチ………
省15
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