アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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652: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:32 ID:263ZQ54w0(49/225) AAS
それではSS投下いたします。
653: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:33 ID:263ZQ54w0(50/225) AAS
第275話 燃えゆく希望
1485年(1945年)12月9日 午前8時30分
「見えた……あれが、目標だな」
空母イラストリアス攻撃隊長兼第2次攻撃隊指揮官を務めるジーン・マーチス中佐は、午前8時30分に目標であるシギアル港を視認した。
シギアル港は奥行き10マイル、横幅が最大で12マイルほどの入り江であり、その右側部分から盛んに黒煙が噴出している。
入り江の出入り口には防波堤らしき物があるが、防波堤にしては異常に大きい。
そして、その防波堤は所々、トーチカにあるような穴が開いており、そこから砲身が伸びている。
「下方に沿岸要塞。」
「隊長!敵騎視認しました!2時方向!」
省12
654: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:34 ID:263ZQ54w0(51/225) AAS
マーチス中佐は、憐れむような口調で敵に同情する。
第2次攻撃隊は、第1次攻撃隊と同様に、第38任務部隊の全空母から発艦した攻撃隊で編成されている。
その内訳は、TG38.1のエンタープライズからF8F12機、AD-1A14機。
ヨークタウンからF8F12機、AD-1A14機。
ワスプからF8F12機、AD-1A16機。
軽空母フェイトからF8F6機、AD-1A8機と、TG38.1だけでも94機に上る。
また、TG38.2はイラストリアスからF8F12機、AD-1A20機。
レキシントンからF8F16機、AD-1A20機。
ベニントンよりF8F20機、AD-1A16機。
軽空母ハーミズ、インディペンデンスからは、F8F12機、AD-1A14機、計130機が飛行甲板から飛び立った。
省11
655: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:35 ID:263ZQ54w0(52/225) AAS
第1次攻撃隊は完全な奇襲となったが、第2次攻撃隊は、敵が迎撃態勢を整え始めた段階で突っ込んでいくため、ほぼ強襲となる。
攻撃のショックから立ち直りつつあるシホールアンル軍は、各所で対空陣地を築き、あるだけのワイバーンを動員してこちらに
向かって来るであろう。
「……そろそろ攻撃目標を指定しよう」
散発的な対空砲火を放つ沿岸要塞の上空を飛び越え、シギアル港の入り江上空に到達したのを見計らって、マーチスは各隊に向けて
攻撃目標を指示し始めた。
「これより攻撃目標を指定する。TG38.1、目標、軍港の艦船。TG38.2、目標、軍港の艦船、並びに港湾施設。TG38.3、
目標、ウェルバンル北西40マイルにある敵の秘密工場。全機……攻撃開始!!」
マーチスの命令が全攻撃機に伝わるや、母艦ごとに別れていた編隊は各々の目標に向かい始める。
TG38.3の攻撃隊だけは、散会する事無く、そのまま戦爆連合を形成しながら北上を続けていく。
省14
656: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:35 ID:263ZQ54w0(53/225) AAS
次に、軍港周辺に点在していたと思しき4つの航空基地からは、例外なく黒煙が吹き上がっており、基地としての機能が失われたのは明らかだ。
そして、巡洋艦や駆逐艦といった護衛艦はおろか、補助艦クラスも手荒く叩いたらしく、桟橋という桟橋に停泊していた船からは、
軒並み黒煙が吹き上がっていた。
一見すると、第1次攻撃隊に獲物を全て取られてしまったように見える。
だが、マーチスは諦めずに目を凝らし、軍港のみならず、入り江の方向にも視線を向ける。
ふと、彼は入り江を航行中の艦船を発見した。
「お、複数の艦船が出口に向かって航行しているな」
彼は何気ない口調で呟くが、入り江の出口と艦船……4隻航行する中の、先頭艦を交互に見るや、頭の中で何かが閃いた。
「イラストリアス隊の目標を伝える。第1、第2小隊はそのまま攻撃を待て。第3、第4、第5小隊は港湾施設の敵艦船を攻撃せよ、以上!」
マーチスは簡単な命令を伝えた後、そのままシギアル港上空で旋回を始めた。
省12
657: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:36 ID:263ZQ54w0(54/225) AAS
部下はしぶしぶと言った様子でマーチスの指示に従うようだ。
「……タイミングが大事だからな。もう少し、上空のダンスに付き合ってもらうよ」
マーチスの直属小隊と第2小隊の計8機のスカイレイダーが旋回を続ける中、戦況はなおも動き続けている。
スカイレイダーに狙われた輸送艦は、のろのろとしたスピードで港外に脱出を図りつつ、乏しい対空砲火で応戦するが、そこに容赦なく
2本の魚雷が突き刺される。
装甲の無い船腹部分を無残に串刺しにした魚雷は、その強力な爆発エネルギーでもって、8000トン程はありそうな輸送艦の巨体を
真っ二つに引き裂いた。
その一方で、マーチスの危惧した通り、敵ワイバーン隊の増援も続々と現れ始め、制空隊がこれに対応して激しい空中戦が繰り広げられる。
ワイバーン隊は専ら、港湾施設や在泊艦船を攻撃するスカイレイダーをつけ狙い、膜の中に突入してくるが、そこをベアキャットが横合い
から殴りつけるように突っ込んでいく。
省19
658: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:37 ID:263ZQ54w0(55/225) AAS
そんな光景を見つめつつ、マーチスはきっかり3分後に、指揮する7機に命令を下した。
「第1、第2小隊、続け!」
唐突に命令を発した後、マーチスは機首を入り江の入り口に向け直した。
「……いい具合だ」
彼は微かに頷く。
先程目にした数隻の艦船が、不揃いな単縦陣を形成しながら入り江の入り口に向かいつつある。
敵の巡洋艦と思しき先頭艦は、12ノットほどのスピードで航行しており、あと10分程経てば、その巡洋艦は出入り口を抜けて
外海に出られるだろう。
省12
659: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:37 ID:263ZQ54w0(56/225) AAS
(これが化け物エンジンの力って奴か……全く、気に入ったぜ!)
マーチスは微笑みながら、狙いを巡洋艦に定めた。
敵艦から距離2000メートルに達した所で、高度は50メートルほどに降下している。
突入を図るスカイレイダー隊を脅威に感じたのだろう、敵巡洋艦から対空砲火が放たれた。
瞬時に、高射砲弾の炸裂が前方で起こる。
砲弾炸裂の振動が伝わり、愛機が揺れ動く。
マーチスは臆した様子もなく、尚も下降を続けていく。
50メートル付近から緩やかに下降した第1小隊は、敵艦から1200メートルに達した所で高度9メートルまで下降し、そこで水平飛行に移った。
敵巡洋艦は高射砲のみならず、魔道銃までも撃ち上げてきた。
前方からカラフルな色の光弾が吹き荒ぶ。うち、数発が風防ガラスの至近を通り過ぎていく。
省14
660: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:38 ID:263ZQ54w0(57/225) AAS
(主砲6門となると……敵はオーメイ級、またはミルビ・ヌレイ級巡洋艦か)
マーチスは敵巡洋艦の艦級を推定する。
その時、唐突に敵巡洋艦が左……第1小隊に向けて急回頭し始めた。
「!!」
マーチスは敵の行動にハッとなる。同時に、彼は新たな命令を口に出していた。
「第1小隊、雷撃中止!反転せよ!!」
省15
661: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:39 ID:263ZQ54w0(58/225) AAS
しかし、敵艦の予想外の動きは、不利を完全に覆すまでは行かなかった。
敵艦が回頭しつつある中、第2小隊の投下した魚雷が次々に空振りとなる。全弾外れになるかと思いきや、艦尾付近に高々と水柱が立ち上がった。
「お……!」
マーチスはその瞬間、しめた!と口に発していた。
敵巡洋艦は第2小隊の攻撃を完全にかわし切れず、右舷後部付近に魚雷1発を受けてしまった。
そして、敵艦はスピードを着けながら左斜め……入り江の出入り口に向けて突進していた。
それは一瞬の出来事であった。
敵艦は舵を破壊されたのか、艦首を左斜めに向けながら……あろうことか、入り江の入り口、それも左側の防波堤部分の激突してしまったのだ。
出入り口の大きさは約180メートル。
それに対して、敵巡洋艦の全長は160メートル前後である。
省13
662: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:40 ID:263ZQ54w0(59/225) AAS
「よし……再突入だ!」
マーチスは再び、機首を敵巡洋艦に向け始めた。
敵艦との距離は2000メートルまで離れていたが、そこから再び距離が詰まり始める。
先行していた2、3、4番機が敵駆逐艦に向かっている。
狙われた敵駆逐艦は懸命に回避運動を行っていた。
「いいぞ。そのまま敵を攪乱してくれ」
マーチスは部下の奮闘を祈りつつ、敵巡洋艦への接近を続けた。
高度は再び10メートル台まで下がり、そこから更に下がり続ける。
入り口部分の防波堤に激突した敵巡洋艦は、後部付近から黒煙を噴き上げ、艦尾をやや下げている。
艦首は激突の衝撃で潰れており、とても航行できる状態ではないはずだが……驚くべきことに、敵は満身創痍の状態になっても、
省16
663: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:40 ID:263ZQ54w0(60/225) AAS
そして、2本の白い航跡が敵巡洋艦めがけて伸び始めた。
マーチスは機銃を撃つことも忘れ、増速しながら敵艦の真上を通り過ぎた。
敵艦からの追い撃ちが放たれたが、マーチスは機を蛇行させながらそれをかわした。
少し間を置き、彼は港の入り口付近に顔を向けた。
「……よし!」
そこには、期待通りの光景が広がっていた。
マーチス機の雷撃を受けた敵巡洋艦は、黒煙を吐きながら左舷側に大きく傾いている。
敵艦は後進しつつ、出入り口付近から艦体をどけようとしていたが、それが災いしてか、敵艦はちょうど、出入り口の真ん中付近で
停止して沈みかけていた。
彼は魚雷命中の瞬間を見ていなかったが、敵巡洋艦は左舷後部と中央部に魚雷を受けてしまった。
省11
664: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:41 ID:263ZQ54w0(61/225) AAS
同日 午前8時40分 ウェルバンル北東5マイル地点
シギアル港周辺で激戦が繰り広げられている中、TG38.3より発艦した戦爆連合78機は、一路ウェルバンル北西40マイル付近に
ある秘密工場群へと向かっていた。
空母イントレピッド攻撃隊に属しているカズヒロ・シマブクロ少尉は、左手に見える異世界の大都市に思わず見入ってしまっていた。
「これが……今戦っている敵国の首都か。雰囲気自体が本当に違う」
今見える敵国首都……ウェルバンルは、今までに見てきたニューヨークやサンフランシスコ、デトロイトといった都市と比べて建物の
作りも違っていた。
首都の真ん中あたりには、一際巨大な建造物が鎮座している。
出撃前の説明で聞いた帝国宮殿というのが、あの建造物なのだろう。
「今頃、あそこにいるかもしれん皇帝さんとやらは、歯噛みしながら俺達を見ていのかな」
省9
665: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:41 ID:263ZQ54w0(62/225) AAS
同日 午前8時58分 ウェルバンル北西38マイル地点 スティンヒントル
ウェルバンルから北西30ゼルド(60キロ)北西にあるスティンヒントルは、古来から通商の拠点として栄えた町であったが、その町の離れに、
不思議な建物が建ち始めたのは1478年1月の頃であった。
ある日、住民が町の離れにある何もない空き地に、外地から来たと思しき作業員が何かの建物を作り始めているのを目撃してから、2年ほどで巨大な
建造物がいくつも出来上がっていた。
そして、スティンヒントルの住民達は、帝国中枢の呼び掛けに応じて、その建物の中で何かを作る作業に従事したが、作業場から出るときはいつも、
何を作ったのか、友人と何を話したのかが常に記憶に残っていなかった。
だが、作業員達はそれを不快気に思う事もなく、来る日も来る日もこの建物の中で仕事を続けてきた。
そして、今日もその日常が始まると、誰もが思っていた。
「司令!見張り所より狼煙が上がっています!」
省10
666: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:42 ID:263ZQ54w0(63/225) AAS
シホールアンル軍は、極秘裏に秘密兵器の開発を行い続けてきた。
開発した秘密兵器は様々だが、その1つは、かのフェイレを基に作ろうとした大威力の戦略級爆裂魔法計画で、もう1つは魔法防御の施された
陸上装甲艦計画である。
この2つのうち、1つは実用化寸前にフェイレが逃亡し、その後、アメリカ軍の水上打撃部隊に救出されたことで頓挫している。
もう1つの陸上装甲艦計画は順調に開発、建造が完了し、実用化されている。
運用当初は期待通りの働きをしたものの、これまた、米軍の水上部隊に迎撃されて、建造した全ての陸上装甲艦が撃破され、全滅するという
悲運に見舞われている。
他にも、計画、開発されている物はあったが、その1つが空中艦隊計画であった。
シホールアンル帝国は、様々な特徴を持つ魔法石が取れる資源国でもあるが、帝国本土北部にあるパリマ・インシト鉱山は、帝国の中でも聖地と
される地にある鉱山であり、今までは余りにも峻険な地に存在する鉱山のため、開発が思うように進まなかった。
省20
667: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:43 ID:263ZQ54w0(64/225) AAS
艦“下部”の武装は、主砲だけでも16ネルリ連装砲が艦橋寄りの前部に1基、後部に1基の計4門設置されており、艦の下方にも大口径砲の
火力投射ができるようにされている。
ヴェルティンルは主砲以外にも、多数の両用法や魔道銃を装備しており、艦上部には連装両用砲を8基16門に魔道銃58丁設置し、艦下部に
両用砲7基14門、魔道銃32丁を設置している。
艦の全長は126グレル(254メートル)、全幅17グレル(34メートル)と、フェリウェルド級戦艦より若干小型だが、
重量は32000ラッグ(48000トン)と、ネグリスレイ級戦艦よりも重くなっている。
艦の防御性能自体は14ネルリ相当のものに留まっているが、艦下部の武装を施したため、思った以上に重くなってしまった。
だが、その威容はまさに驚異的であり、空中軍艦としては最強の攻防性能を誇っているとも言えた。
浮遊石を基に製造された魔法石の調子も良く、昨日の浮遊試験では、想定されていた天井ギリギリの位置まで見事に浮遊し、この艦が
飛行可能である事を証明していた。
省12
668: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:44 ID:263ZQ54w0(65/225) AAS
今日出航する2隻の空中軍艦の他に、出港準備を行っている艦はおらず、残り6隻は未だに、機関部の最終調整すら終わっていなかった。
一応、残り6隻の巡洋艦、駆逐艦も建造は終わっているのだが、これらの艦は、12月後半から1月下旬にかけて順次、北方の拠点に異動する
予定であったため、乗員すら乗り組んでいない状態だ。
米軍機の反復攻撃が予想される今となっては、これらの6隻が大空を飛ぶ事は、確実に無いと言った方が正しかった。
「ならば……せめて、この2隻だけでも大空に浮かべ、無事に逃げ切って見せる!必ず……!」
ハヴォンソは断固たる決意を心中で現しつつ、艦の上昇を待ち続けた。
「味方の迎撃隊が現れました!敵艦載機に向けて突入していきます!!」
建造ドッグの右端に作られた見張り台から、伝声管越しに報告が伝えられた。
省12
669: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:44 ID:263ZQ54w0(66/225) AAS
「敵ワイバーン視認!距離4000!12時方向!」
イントレピッド戦闘機隊第3小隊の3番機を務めるケンショウ・ミヤザト少尉は、耳元のレシーバーに流れる声に耳を傾けながら、戦闘
準備を整えていた。
「ケビン!今の聞いたな?」
「勿論です!いつも通りにペアでやりましょう!」
44年11月から相棒を務める、ケビン・フィリッツ1等兵曹が快活の良い声音で答えた。
イントレピッドに所属する20機のF8Fは、一斉に増槽タンクを切り離すや、増速して敵ワイバーンとの距離を詰めていく。
前方に敵ワイバーンが見え始めた。
数はざっと見て20騎足らず。
「ん……?」
省14
670: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:45 ID:263ZQ54w0(67/225) AAS
相棒のケビンがとっさに伝えてくる。ケンショウは操縦桿を左に倒しつつ、旋回上昇に移る。
上方よりワイバーンの放った光弾が注がれてくるが、回避運動を行ったケンショウ機にあたらない。
ケンショウが反撃を行おうとしたとき、敵ワイバーンはケンショウ機のすぐ右を飛び抜けて急降下していく。
「……」
ケンショウは無言のまま、新たなワイバーンの攻撃をかわしつつ、攻撃の機会を探る。
機会は程なくして訪れた。
ケンショウ機に突っかかったワイバーンは、急降下をやめて緩やかに旋回上昇に入り始めた。
「そこだ……!」
彼は小さく叫ぶと、愛機の機首をそのワイバーンに向け、一気に下降し始めた。
機首のプラット&ホイットニーR2800-34W、2300馬力エンジンは、F6Fよりも軽くなったベアキャットの機体をあっと
省16
671: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:46 ID:263ZQ54w0(68/225) AAS
「ああ、幸先良しだ」
ケンショウも確かな手応えを感じつつ、再び戦闘空域に戻り始める。
空域からはさほど離れていないため、すぐに戦闘の様子を見ることができた。
「おいおい……速度はこちらが上とはいえ、機動性抜群のワイバーンが、空戦開始早々押されまくっているとは」
「あのワイバーンの連中、動きが明らかにおかしいですよ」
空戦開始前から敵編隊の動きを見ていたケビンが当然とばかりに、ケンショウに行ってくる。
「ありゃあ、半数以上が新米ですぜ」
「……頑張っている奴もいるようだが」
省14
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