「素敵詩的すくりぷと」の終盤に流れる歌って? (675レス)
上下前次1-新
285: 2013/08/29(木) NY:AN:NY.AN ID:bb9lNcFU(1) AAS
parafla!感謝祭は大きく目立つことはないけれど、個性的だったり、面白い作品がかなーりある気がします。
今回はいろいろ悪条件が重なった中で、それでも作品が集まり……気負わずに息長く続いて欲しいイベントの一つ。
感想、読みました。もう、すんごく心血そそいで書いた感じがあって、面白かった。
時間が経つのはあっという間だなー。
時というのは本当に儚い。(8000歳くらいまで年をとって、悟りを開いてくだされば)
最近2chという場も脆いと思える事件があり。巻き込み規制も控えてるし。
自分には何がどうこう出来るものじゃないけど、ただただ今の当たり前に、感謝です。
>PokerFaceUp
とても血が通った温かく熱い作品だなーと思いました。
AIのようなプログラムされた機械な感じを、AAキャラが打ち消してる。
省2
286: 2013/09/07(土)14:17 ID:ofN1Znau(1/2) AAS
AA省
287: 2013/09/07(土)14:23 ID:ofN1Znau(2/2) AAS
しかも、この作者さんは過去作も凄いです。
動画リンク[YouTube]
なんだ! このシンクロ具合は!
動画リンク[YouTube]
奥行きを意識した構図、カメラ。
キャラクタの可愛らしさ、シチュエーションのお膳立ては勿論のこと、緩急が自然と作られていて。
あくびをします。平然と。自然と。
その油断を狙ったかのように、動画は動き出します。
その模様は、台詞が浮かんでくるような、思わず当てたくなるような、そんな妙味が。
ただ本当に台詞を当ててしまうと、多くのテレビ番組がそうであるように、嘘臭さや人間万能な匂いがしてしまい、失敗してしまうと思うのでここは控えます。
省3
288: 2013/09/07(土)23:30 ID:f4it0Ytv(1/2) AAS
なるほど、中々考えさせてくれる動画群でした。
これらの動画の猫は、自分の世界を持っている。それは、飼っている「人」の意図や思惑から自由である「自然」側の存在といえそうです。
ユクスキュルという生物哲学者が、すべての動物はそれぞれに種特有の知覚世界をもって生きており、その主体として行動しているという考えを展開していて、
これを「環世界」というそうですが、この動画群は「猫の環世界」へと想像力を誘ってくれるものであったと思います。
「人間の環世界」から視点が離れ、一瞬「猫の環世界」との隙間を漂う存在になった。そんな感覚を受けました。
動画においては「人が作ったストーリィの全能性を疑ってみる」というのも、一つの顧みるべき視点なのかも。
そういう主題で作られたFLASHも趣きが深そうです。
289: 2013/09/07(土)23:59 ID:f4it0Ytv(2/2) AAS
そういえば、宮崎駿監督が引退してしまいましたね。ジブリ好きとしては寂しい。
ジブリの作品も、「自然」と「人間」の関わりについて描いたものが多かったように思います。
まあジブリが無くなったわけではないので、今後の展開を見守っていきたい。
せっかくなので、印象に残っている歌詞の鑑賞を書いてみようかな。
290: 2013/09/08(日)00:12 ID:B01lO3bN(1/7) AAS
「べてらん先生の名文鑑賞教室」みたいな感じのが始まります。
今回のテーマは「千と千尋の神隠し」の「いつも何度でも」である。
歌詞は以下の通り。
>呼んでいる 胸のどこか奥で
>いつも心躍る 夢を見たい
>かなしみは 数えきれないけれど
>その向こうできっと あなたに会える
>繰り返すあやまちの そのたび ひとは
>ただ青い空の 青さを知る
>果てしなく 道は続いて見えるけれど
省5
291: 2013/09/08(日)00:13 ID:B01lO3bN(2/7) AAS
(中略)
>呼んでいる 胸のどこか奥で
>いつも何度でも 夢を描こう
>かなしみの数を 言い尽くすより
>同じくちびるで そっとうたおう
>閉じていく思い出の そのなかにいつも
>忘れたくない ささやきを聞く
>こなごなに砕かれた 鏡の上にも
>新しい景色が 映される
>はじまりの朝の 静かな窓
省5
292: 2013/09/08(日)00:39 ID:B01lO3bN(3/7) AAS
>呼んでいる 胸のどこか奥で
>いつも心躍る 夢を見たい
さて、まず最初の部分であるが。
「胸の奥で心躍る夢を見たい」というのは、人なら抱くであろう普遍的な気持ち。
「なぜ見たいのか」と問われてもここですぐに解釈することは難しい。
そこで明らかにすべきは「呼んでいる」とは「誰が、誰を呼んでいるのか」であろう。
それに関しては、この部分だけではさすがに情報が足りないので次にいく。
>かなしみは 数えきれないけれど
>その向こうできっと あなたに会える
「かなしみは数えきれない」も人間における普遍的な事象といえる。
省14
293: 2013/09/08(日)01:00 ID:B01lO3bN(4/7) AAS
>さよならのときの 静かな胸
>ゼロになるからだが 耳をすませる
ここはわかりにくい。
「さよならのとき」とは一体どういうときで、また「静かな胸」とは何を表すのか?
そして「ゼロになるからだ」というのも独自の比喩で判然としない。
そういうときは、他の文脈から判断するのがよい。
>生きている不思議 死んでいく不思議
>花も風も街も みんなおなじ
この部分を読むことで、おぼろげだったこの文章はようやくまとまりを帯びてくる。
はっきりと作者の思いが書かれているここが、この文章の中での「主題」である。
省15
294: 2013/09/08(日)01:23 ID:B01lO3bN(5/7) AAS
>さよならのときの 静かな胸
>ゼロになるからだが 耳をすませる
ここまで読み取ることによって初めて、この部分の意味が判明する。
「さよならのとき」とは「死にゆくとき、もしくはお葬式」であり、「静かな胸」はまさにその視覚的なイメージである。
「ゼロになるからだ」とは、まさに人が「消滅」していくことであり、
「耳をすませる」とは、死者が、そのような動作をしているように見えることの比喩なのである。
>呼んでいる 胸のどこか奥で
>いつも何度でも 夢を描こう
では、2番を続けて読み解いていく。
省10
295: 2013/09/08(日)01:37 ID:B01lO3bN(6/7) AAS
>かなしみの数を 言い尽くすより
>同じくちびるで そっとうたおう
「副題」についての言及が続く。
「あれはかなしい。これは嫌だ。それはどうしようもない」
沢山ある悲しみの原因を、一つ一つ取り上げることはできる。
しかし、それは周りの人間も、自分もより悲しくしてしまう。
それならば、同じ唇でそっと歌い出した方がいい。
少しでも、前向きな気持ちになれるはずだ。
>閉じていく思い出の そのなかにいつも
>忘れたくない ささやきを聞く
省10
296: 2013/09/08(日)02:15 ID:B01lO3bN(7/7) AAS
>はじまりの朝の 静かな窓
>ゼロになるからだ 充たされてゆけ
>海の彼方には もう探さない
>輝くものは いつもここに
>わたしのなかに みつけられたから
この文章の上手いところは、このまとめの文章において、
「主題」と「副題」のどちらでも心に響くように書かれているということである。
すなわち「主題」から解釈するならば、
「はじまりの朝」とは「ゼロになるからだ」が「満たされていく」朝、
つまり人間の「生成」が起こる朝、出産の場面である。
省19
297: 2013/09/09(月)22:00 ID:HG8qYEgF(1/3) AAS
あー、この人の猫は、ツボっす。
人と猫の交わりと、その差異の交錯なんて、これなんかもズバッと打たれます。ニヤけてしまう。
入念な下準備と演出とドキュメントと猫の、コブラツイスト。
動画リンク[YouTube]
>宮崎駿監督
の引退は寂しいんだけど、残念感は少ないんです。自分の場合。
何でだろ?
って思うと、一個一個の物語を、その時の技術と情熱を振り絞って、完結させているからかな?
トトロやラピュタやルパンとか、まだまだ明日が続きそうな含みを持たせながら、一つの映画としてきちんと幕を閉じている。
そういうのはナウシカとかにもあって、映画のクライマックスで「完結ーっ!」って、満腹感と充実感がある。
省2
298: 2013/09/09(月)22:02 ID:HG8qYEgF(2/3) AAS
>いつも何度でも
はメロディが優しいなぁっ、て思っていて。歌詞にまで心が及ばなかった歌です。ランランランってのが一番残っていて。
なるほど、こうして検討していくのを追うと、すげー、いい詩。
何か今までの自分は。
死と生というより、夢(神隠し世界)と日常(引越し先での現実)って感じで、捉えてました。
でも、あの神隠し世界って何だったんだろう。
あの世界で最後の方に列車が出てきて、そういうのは銀河鉄道の夜みたいな生と死の中間点みたいに思えたり。
だめだ、解釈の土台に妄想を使っちゃあ。でもあの神隠し世界は、凄いイマジネーション。近くて遠い世界。その距離感が。
細かいとこだと
>繰り返すあやまちの そのたび ひとは
省6
299: 2013/09/09(月)22:05 ID:HG8qYEgF(3/3) AAS
ジブリの歌と言えば、自分は「紅の豚」での歌の使われ方が好き。
あれですよ。最後に成長したフィオの回想って形でたたんで、時間を未来へすっ飛ばして、それまでの物語を想い出にしてしまう。
けれど、次に「時には昔の話をしようか」なんて、飛ばされた過去を手繰り寄せようとする。
なんつーか、昔の話に、「物語内のマルコとジーナの青春」と「終わってしまう物語そのものと、語られないその後」の両方を滲ませていて。
余韻が。余韻がー! ああ、時間の制御がほんと巧み。
300(1): 2013/09/24(火)17:46 ID:vwBs38RF(1/8) AAS
誰も見ていないな。お久しぶりの僕です。
しょーもない。いくら立派な講師がいて中身のある講義をしても、生徒がこんなんじゃ、ダメでしょ。って思います僕は。
あきれ果てた顔が浮かぶ。
ということで久しぶりに草葉の陰から、勢いだけでやってみましょう。僕が。
・いつも何度でも
まず、この歌の危ういところは、この部分。
>かなしみの数を 言い尽くすより
>同じくちびるで そっとうたおう
1 悲しみ無責任な口先系応援ソングにも成りそうなところだし、
2 悲しみを強く歌ってる本曲の自己矛盾にもなりうる。
省7
301: 2013/09/24(火)17:47 ID:vwBs38RF(2/8) AAS
さて、どう繋げていくか……
>閉じていく思い出の そのなかにいつも
>忘れたくない ささやきを聞く
>こなごなに砕かれた 鏡の上にも
>新しい景色が 映される
>はじまりの朝の 静かな窓
>ゼロになるからだ 充たされてゆけ
ここから見えるのは、破壊の中でも、どうしようもないことでも、それを認めて生きていこうという強い意志だ。
「閉じていく思い出」、「砕かれた鏡」、「ゼロになるからだ」、すべてを認めながら、それでも受け入れて生きていこうと肯定する心だ。
締めの歌詞、そこから続くランランランのハミング(敢えて歌詞を載せない)の何と優しいことか。
省4
302: 2013/09/24(火)18:26 ID:vwBs38RF(3/8) AAS
FLASH/K
動画リンク[ニコニコ動画]
歌系ということで。
Bump of chickenの名曲K。
原曲PVも普及していない頃、物語性の強いこれら初期の曲は、頻繁にAA化、Flash化された。
特にこの曲はバンドの名前を「売る」のに大きく貢献したように思える。
原曲にふれてないとギャップによる面白みがわからないっぽいので、未聴な方はこちらを。
絵描きから逃げ出す「走った」から、恋人の元へと「走った」の転換が、胸を揺さぶる。
動画リンク[YouTube]
本編へ。
省10
303: 2013/09/24(火)19:25 ID:vwBs38RF(4/8) AAS
昔はFlashがネット上でも夢を見れる時代だった。
gagaシアター(だっけ?)、デジタルジャンプ、ライブドアネットアニメといった、登竜門的な場が多くあった。
今ではもう、どれも無くなってしまった。
その中でも日本でのshockwaveが撤退してしまったのは本当に残念だ。
後に商用で出る「zoo keeper」「或る旅人の日記」「catman」といった人気コンテンツは胸をときめかしたし、
何百とあるジグゾーパズルには文字通り何百時間も暇を潰してもらった。
その中で「或る旅人の日記」を。
・世界観、スケール感
とにかく連作短編アニメーションで、これだけ世界を豊かにイマジネーションさせる作品は稀だ。
独特の色使い、寂しさと朗らかさを持つ音楽、さりげなくも豊かに流れるアニメーション、それと静との対比。
省7
304: 2013/09/24(火)19:28 ID:vwBs38RF(5/8) AAS
・透明な主人公
この作品は世界のファンタジーを鮮やかに提示する。けれど、この主人公、とても透明感がある。
ずばねけた特技や行動力もなく、旅人ならではの朗らかな陽気さや静かな陰気さもない。さりげない、何だろう、アクが薄い。
一人旅の目的自体、伏せられたままだし、目的地も曖昧だ。個人的には、ずっと旅をし続ける人なのかな、との思いがある。
トルタニアという世界は不意に、大きなファンタジーを旅人に与えるのだけど、旅人はとても受動的。
ファンタジーは世界にあって、主人公にはない。
そしてそれに出会うとき、主人公はさり気ない驚き方をするのだけど、体でジェスチャーしたり、動揺してどなったり等、感情を表に出さない。
能動的に行動したのは、雨の街での悪夢を焼却しようとする部分くらいだ。
だからこそ、感情移入しやすい。
共に一人旅をしているような一体感が気持ちを覆い、着心地のいいセーターのようなナジム感じ、一体感がある。
省13
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 371 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.011s